好きじゃないのに
そんな一つ覚えの言葉を付け足したぐらいで
なぜそんな被害者ヅラができるの
僕はあの時の君を、ただ綺麗な人だと思ってた
今は違うね、中身に黒濁が詰まっている
でも、あの時の君の笑顔も
今の冷たいその眼差しも
僕は、愛せそうだ
君がどれだけ僕を好きじゃなくなっても
周りがなんと言っても
僕は、君が好きだから
今回の失敗は、全て私の責任だ
言い訳のしようもなく
誰かに押し付けることも出来ない
なのに何故か、気持ちがすこぶるいい
上司にはなんて言おうか
信頼なんかされてもないし
どうせ呆れられるだけかな
辞めさせるいい理由になるだろう
ところにより雨
気持ちだけは、確かに晴れていた
特別な存在なんだよ
ずっと、初めてあったあの日から
でも君は、僕を一人の友達として
僕とは違う価値観を持ってる
僕にとって友達は奴隷同然
問題を解決する道具でしかない
僕は君と、友達止まりは嫌なんだ
奴隷同士じゃ、長くはもたない
だから、君は僕の奴隷として
手離したくない道具として
僕の手の中で、自由になって欲しいんだ
バカみたい
お前には才能がなかった
だから、理解ができなかった
お前はいつも笑っていた
確かに、僕はバカだね
そんなことを言って、笑っていた
お前は努力家だった
やがてお前は俺を超え
軽蔑の目を向けられていたお前は
賞賛の拍手を貰うほどになった
掌を返すのは好きじゃない
確かに、それもあるかもしれない
嫉妬しているのかもしれない
だが、俺はお前の粗を知っている
皆の言う完璧なお前は、俺には見えない
バカみたい
努力を忘れたお前に、この言葉は似合わない
二人ぼっち、二人ぼっちか
一人ぼっちよりも寂しくなくて
一人ぼっちよりも聞きが良くて
一人ぼっちよりも苦しくて
でも、今の僕にそんな偉いことは言えない
一人ぼっちになった君と
二人ぼっちを逃した僕は
まるで一緒のような
僕らみたいな
こんな二人他にはいない
これでやっと
二人ぼっち