もしも世界が終わるなら
親に普段言えない感謝を伝えて
友達に会えてよかったと言って
普段買わない高価な物を買って
今までにないくらいオシャレをして
好きな人に告って
もし叶うなら映画をその瞬間まで見ていたい

答えは、まだ
私達には分からない

中3の卒業式後RADWIMPSの「正解」を歌った　
色々な成長をした3年間を振り返り
来年からの3年間に期待を膨らませた

そして、あと半年でその3年間も終わる
眠い目擦りながら恋バナをした日々
沢山のテストよりも
答えのない問いばかりを解こうとしてきた
大切な友との仲直りの仕方
好きなあの人へのアプローチの仕方…

でも、答えは、まだ答案用紙に書けそうにない

雨と君
正反対の属性だと思うよ
太陽みたいにずっと明るいじゃん！

そう言われて
この人は私を知らない
この人の前では無理をしている
そんな事に気づいてしまった放課後だった

誰もいない教室
非日常の空間のようで
私にとっては日常の世界だった
朝一番に来て私を教室に馴染ませる
少しテンションが上がった頃に
いつもの人がいつもの順番で来る彼ら
まだ誰も来ていないみたいに静かなそこで
何も話さず、でも何か気持ちを共有しているような
そんな空気が何より大好きだった

ページをめくる
時が進んでいく
本の中も
現実も
変わらず時間が過ぎる
でも一つだけ違うことがある
本はもう一度好きな場所に戻れる
現実は戻れない、今を楽しむしかない
だから、今を大事にしたくなる