一輪の花
5歳の時に祖父母の家に引っ越した日
近所の男の子に挨拶した時に
家の裏庭にあった百合の花を摘んで
私にプレゼントしてくれたのを今でも覚えてる…
多分向こうは覚えてないけど
まるで漫画のワンシーンのような
思い出の一輪の花

君と見た虹
あの景色を私はしばらく忘れないと思う

まだ少し曇った空に
意外にもはっきりとでた虹よりも
君が
「あ！虹！！見れてめっちゃラッキー！」
なんて言って電車の外を
キラキラした目で見ていたその横顔

それが虹よりキラキラしていて、
その瞬間で最も世界をカラフルにしていた

あなたは誰
10年前のわたしが今の私に会えば
130%の確率で私に向かってこの言葉を言うだろう
それほどあの時のわたしにとって
どうしてもなりたくて、なれなかった
何としても欲しくて、でも手が届かなかった
そんな人になれたと思う

だからこそ私は信じたい
10年後のワタシに会って心の底から言いたい

あなたは誰

そっと伝えたい
あなたが好きだと
あなたを実はあなたが思うよりも前から知っていたと
あなたが頑張っているのをちゃんと知っていると
だから好きだからといって邪魔をしたくないと
誰よりもあなたの味方であり続けると

明日はバレンタイン
彼に伝えるつもりです
きっとそれが
私との最後の思い出になってしまうだろうけど
でもそうじゃない可能性を少し信じて
そっと伝えたい

君の背中
頼りがいがあって
真面目で
努力家で
真っ直ぐで
かと思えばお茶目で
少し抜けてる
その背中に追いつきたい
いや、追いついてみせるよ