【十五夜のリハーサル】
丸い月がちょうど雲の隙間からいい感じに覗いていたのでスマホのカメラを向けたけど、なんだかちっぽけになっちゃうのであきらめて、月とお見合いしながら歩いた。
明日は満月で十五夜だから今夜は前日リハで立ち位置というか出る位置(?)を念入りに確認しているそうだ。
明日は大舞台なんだね。期待してるよ。
がんばって!
励ますと月は雲の袖幕に恥ずかしそうに隠れてしまった。
#128 半袖Tシャツで迎える秋🍁
昼間は30度を超えるのでまだまだ半袖Tシャツだ。
クーラーも入れちゃう。
ただ、この夏の初めにはしゃいで買った一張羅の麻の服はもう旬のさかりを過ぎてしまったような気がして
そして、それが少し残念で、寂しくて...
同じ半袖なのにこのセンチメンタルがきっと秋なのだろうとやっぱり今朝も半袖Tシャツを着ている
お題「秋🍁」
#127 夫婦円満の秘密
いちじく畑を潰してできたコインパーキングの灯りが我が家を照らしている。
夫が「防犯になっていいね」と言うので「そうね」と口を合わせたけれど、本当は、月明かりよりも白く強く、煌々と夜を照らすこの灯りの遠慮なさが嫌い。でも、そんなことを言うとめんどくさがられそうなので、この灯りのように白々しい笑顔の仮面をかぶって「そうね」と微笑んだ。
お題「窓から見える景色」
#126 秋恋
図書室で
ページ操る
君の指
金木犀の
コロンが香る
お題「秋恋」
#125 夜の灯りを喰らうひと
夜の灯りが地上に広がる
このひとつひとつの灯りに
人生があり幸せがある
今夜も地上に広がる灯りに手を伸ばすと
灯りは一粒のあめ玉となり
彼はそれを口に運んだ
誰かの幸せが胃袋に広がる
叶うなら、喰らう側ではなく
これら一つの
ただの灯りになりたかった...
そんな憂鬱を抱きながら
彼は灯りのあめ玉をもう一粒口に入れた
あぁ 胸が焼ける
でも 今夜はもう少し喰らわねば
この夜の灯りが
これ以上
暗い夜を侵さぬように__
お題「夜景」