好きになれない、嫌いになれない
私はまだ振られた癖に未練がましく恋をしてる。
その人の事を考えて都合の良い結末を妄想する。
早く嫌いになりたかった
叶わない恋なんて、
報われない恋なんて
まったく面白くない
失恋オプチャで出会った1人の男の子。
彼は優しくて、私を笑顔にしてくれる。
早く好きになりたかった
素敵な恋で
絶えない愛で
満たして貰いたい
でも1度好きになればもうその人じゃないと嫌で、
とうしてもちゃんと好きになれない。
好きになりたい、好きになって救われたい。
叶わない恋なんてもう辛いだけなのに。
嫌いに、なれない――
夜が明けた。
昨日フラれたんだ
失恋オプで会った
1つ年上の男の子
慰めてくれたんだ
悲しんでいる私に
「よく頑張ったね」って言ってくれた
一緒に話してると
「年下可愛いね」って言ってくれた
男の子も失恋してる
狙っているのがバレバレだった
少なくとも好かれようとしてる
別に私は「この男の子でいいや」なんて
思わなかった。でもなんだか嬉しかった
何度も何度もLINEを送って
「可愛い」と言ってくる彼は
どう見ても私に依存していた
それがわかった瞬間 私の心は暗くなった
「もっと私を求めて欲しい“可愛い年下”の演技
ならいくらでもする。だからもっと、私に執着
して価値があるって思わせて」
と思ってしまった。
ごめんなさい
私も失恋して好きだった人の思わせぶりな態度に
腹が立った。私は今同じような事をしてる。
だって別に私は彼の事は好きじゃない。
ホントごめんなさい
こうでもしないと私の夜は明けないの
ほら彼のお陰で夜が明けてた
もっと もっと価値があるって思わせて――
あぁ依存してるのは私の方かもしれない
「こっちに恋」「愛にきて」
愛を持ってこい。
ここには恋がある、
愛を与えてくれたら
僕は恋をあたえる。
君がそう言ってくれたなら
君がそう愛情に飢えたなら
私はいつだって愛をあげる
でも君は私の気持ちには築かない
そりゃそうだよ。だって私は君を想うだけで
何もしてない。何もできなかった。
だけど一度でいいから必要とされたいの
価値があるって思わせて。
君の都合の良いように扱われてもいい
側にいさせて。私だけを頼って。
ひとりに...しないで
愛たいの、1度でいいから愛にきて――
どこへ行こう
(どこへ行こう…)
何処へも行けない臆病なのにそんなことを考える
私の足はいつでも弱くて無力なくせに
私の心はいつでも叶わない夢を見てた
今が嫌で変わりたくて、でも今を捨て去れなくて
一体どこへいけばいいのだろう
結局は“此処”しか知らないのだ
誰かがそっと背を押してくれたなら
誰かが別の世界を教えてくれたなら
私はどこかへ旅立つ事ができるかな
(どこへ行こう…)
幸せな世界に行きたい
結局変わりたいと望んでても
弱い私は変わっていなかった
逃げたかっただけだったんだ――
影絵
光を知って、近づく度
私の影は大きくなった
光は私の1部にはならなくて
光を掴めたとしても影に飲まれるが運命
私は光を諦めた
徐々に光を求める心が崩れてゆき
次第に光から遠ざかっていった
すると私の影も小さくなり辛い気持ちを失せた
影絵のような人生に‘夢’という名の理は無くて
諦めることがすべてのゴール……なんて
ゴールまで行けたら楽なのにな――
影絵