ここではないどこか
ここではないどこかに私の幸せが生きている
首輪の外れた犬のように二度とは帰って
こなかった。ここではないどこかでその幸せが
誰かに憑依でもしているのならここではない
どこかで暮らしていきなさい。
私はもうすぐ神直々に幸せ与えてくださるから
いらないよ。
永い生を生きる者に与えなさい。
君と最後に会った日(実話)
ゴールデンウィークの時だったよね。
好きな人と一緒にスポッチャに行ったり
カラオケしたりご飯食べてた。
でも、ご飯のとき症状のせいであまり食べられ
なくて変わりに残ったの食べてくれたよね。
嬉しかったけど悲しかった。
気を遣わせちゃってごめんね。
その後、症状が悪化して倒れちゃった。
最悪の日にしちゃってごめんね。
病弱な姿をみられて凄く恥ずかしい。
きっとひいたよね。LINEの返信だって
その日から途絶えちゃった。
ごめんね。君がいる遊びによく誘われるけど
会わせる顔がないや。お見舞いもたまに
来てくれるけど布団で顔隠して寝たふりして
ごめんね。もう会えません。
はぁ、もっと違った失恋をしたかったなぁ。
君と最後に会った日が悪日でごめんね――
一年後
TheEnd
子供の頃は
げんきだったなぁ。
公園に遊びに行って、ポコペンとか
ドロケイしたっけ。
そんな遊びがいつの間にかスマホに化けちゃった
また、皆と走って
笑って。子供の頃のように自由に――
日常(実話)
今、昔話した通り入院生活なんだよねぇ。
白い壁。白い天井。
左見れば、共に病へ立ち
向かう友達の姿。
右見れば、先に行ってしまった
友人の面影がある
忙しいのかな?
ママとパパ。最近お見舞いに来てくれない。
1人で治療に向かうのはなんだか寂しい。
嫌いなのかな?
お兄ちゃんとお姉ちゃん。変わりに会いに来ても
「あんたさえいなければ」って怒られる。
邪魔だよね。
何も出来ない私なんていらないよね。
お金かかるだけだよね。
病院って牢獄の病室という牢屋に
私は病気という鎖を付けられて。苦しいよ。
「あんたさえいなければ!」
「入院費意外とかかるなぁ。」
わかってる。わかってる。
わかってるから言わないで。
日常に帰りたい。日常に戻りたい。
日常を思い出したい。
「おかえり!」
「今日のご飯はなにがいい?」
「一緒にゲームしよ!」
「勉強教えてあげる。」
どこに消えたの?私の日常。
ごめんなさい。重々しいですよね。
気がついたら書き出していました。