―大地に寝転び雲が流れる―
※二次創作
スナフキンは、草原に寝転んで雲が流れていくのを眺めていた。
どんどん姿を変える雲はいつまで見ていても飽きない。
すると、一片の雲に目が留まる。
「あの雲、ムーミントロールみたいだ……」
孤独を愛するスナフキンにも唯一会いたいと思う親友がいた。
その雲は彼の親友ムーミントロールが空を走っているように見えたのだ。
「おーい!スナフキーン!」
そこへ彼を呼ぶ声がした。
スナフキンが身を起こして声のする方を見ると、あの雲と同じように親友が走ってきた。
スナフキンは思わず顔を綻ばせる。
「やあ、ムーミントロール」
「やあ、スナフキン。あれ?何かあったの?」
「どうして?」
「何だか楽しそうだから」
「ん~……内緒だ。それより、君こそ何かあったのかい?」
「え……あ、スナフキンに見てほしい物があるんだ。行こう」
「ああ、良いよ」
スナフキンはもう一度空を見上げる。
さっきまでの雲は既に姿を変えていた。
―「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった―
10年以上前に修学旅行で屋久島へ行った。
白谷雲水峡を訪れた。
大きな岩を乗り越えたり、山道を登ったりしながら屋久杉を目指した。
しかし、私は途中で具合が悪くなり、先生と入り口まで戻ることになった。
その時「大丈夫?これ、よかったら飲んで」と、ペットボトルのスポーツドリンクを渡してくれる子がいた。
その子は他のクラスで顔も名前も知らない。
とても嬉しかったのにお礼を言いそびれた。
「ありがとう」と伝えたかった。
―カラフル―
1月、オレンジ色
2月、水色
3月、白
4月、ピンク
5月、緑
6月、青
7月、紫
8月、黄緑
9月、黄色
10月、茶色
11月、赤
12月、グレー
私のイメージ
―楽園―
猫カフェを訪れた。
扉を開けると、数匹の猫がこちらを振り向く。
慣れたように足元へ来る猫もいる。
おもちゃで遊んだり、おやつをあげたりできて楽しい時間を過ごした。
猫好きにとってはまさに楽園。
―風に乗って―
子どもの頃、タンポポの綿毛を見つけてはフーって吹いて飛ばして遊んだな。