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4/15/2024, 10:30:47 AM

届かぬ想い

私は好きな人がいる。でもこの想いは一生届かない。彼にはもう彼女がいるから。ある日彼が死んだ。届かない想いがもっと遠くなった気がした。葬式に行くと彼女が彼のそばで泣いていた。棺の中の彼の顔を見ると苦しそうな顔をしていた。どうしたらいいのかと思いどうしたら彼に思いが届くのかと考えた。私は一番いい方法を見つけた。次の日私は屋上に立っていた。そしてそこから飛び降りた。彼と同じところに行けば想いが伝わるそう思ったから。そんな届かない想いを抱きながら私は空に登っていった。

4/14/2024, 11:54:21 AM

神様へ
俺の名前は空です。あなた様がいるなら俺の姉を生き返らせてください。俺の姉は愛といいます。姉は俺の成人式のときになくなりました。姉は毎日「桜が見たい」といっていました。そして俺は姉が死ぬとき一緒にいてやれなかった。そのことをあやまりたい。そしていま桜が満開です。このきれいな桜を見せてやりたい。俺は姉が死んだときこの世に神様なんていないそう思いました。そのことは謝ります。だから30秒だけ時間をください。お願いします。もう一度15秒でもいいから会いたいんです。

もしも貴方様がいるならお願いします 笹川空より

4/14/2024, 5:08:17 AM

快晴

快晴に晴れる空の下で俺はいつまでもあなたの顔を見ていたかった。そんな夢を抱きながら俺は外へ出た。病院の病院室に入ると彼女は人工呼吸器で息をしながらこちらを苦しそうに見つめていた。外には満開の桜が咲き乱れていた。俺は近くにあった椅子にすわり彼女に話しかけた。結局俺が淡々と喋っているだけで彼女花にも返事をしてくれなかった。それはそうだ。彼女は6ヶ月前に事故で植物状態になってしまった。俺は「ねぇ外がきれいに晴れてるよ!ねぇ返事してよ。俺家帰っても一人だからすごいさみしい早く戻ってきてね。」次の日外は初夏の匂いがしていた。毎日のように彼女に話しかけた。すると「海斗」とすごく小さな声が聞こえた。友達かと思い振り返ったが誰もいなかった。もしかしてと思い俺も「美波」とよんでみた。すると「はーい」返事が帰ってきた。俺はナースコールを押すと同時に目から涙が溢れてきた。そして美波が目覚めてから3ヶ月後美波は退院できる体に戻っていた。その日も空は青くきれいに透き通っていた。俺は病院の前で嬉しそうに笑っている美波の顔をずっとずっと眺めていた。