最後だなんて言わないで

聞きたくなかったその言葉

はじめて会ったとき

また会えると思った

私の心にはあなたがいた

あなたの心にいたい

ずっと永遠に

別れることは簡単だった

だけど

別れ際にあなたの後ろ姿を見た

離したくない

一緒に永遠を見たい

その先を歩みたい

ポタッと雫が落ちる

隠れた太陽は優しく照らす

これは通り雨かな

少し足早に歩く

傘を開くと

雨のオーケストラ

指揮者は太陽

太陽は顔を出す

少しずつ雨が静かになる

傘を閉じると

眼の前に虹がこんにちは

秋には秋の空がある

スーッと気持ちよくて

青くて白い雲

紅葉も赤くなる

冬には冬の空がある

ツーンと冷たくて

青くて澄んだ色

雪道は真っ白になる

季節は巡る

春、夏、秋、冬

戻るにはまた一年待つこと

そして、

一つ歳を取った私と待ち合わせしよう

秋🍁

声が聞こえる


私を留めるもの

逃げたいと思った

午前3時。屋上。

一気に飛んでしまえ

一気にいってしまえ

その時、聞こえた

そっと聞こえた

優しいあの声

声が聞こえる

午前4時。

空は明るい

秋恋

秋に恋…

なんて可愛い名前なの

なんて可愛い季節なの

私はあなたに恋をする

秋が空に恋するように

あなたに寄り添い

恋をする

冬になるまで

あなたに恋をする