お題『安らかな瞳』
ある時、祖父の訃報を聞いた。その後にお通夜があった。病院での最後の祖父の瞳はとても安らかな瞳をしていた。お通夜では、とても綺麗な、だけど、びくともしない祖父が目の前にいた。もう息がないのは分かっている。でも、近くで見ると、まるでただ寝ているようにしか見えない。あの安らかな瞳は、祖父が現世に残した最後の状態だったのかもしれない。
お題『平穏な日常』
他愛のない話で笑ったり、時には喧嘩したり、一緒にはしゃいだり、この平穏な日常がずっと続くと思っていた。あの出来事が起こるまでは。いつものように家に帰ってくると、あなたの姿がどこにも見当たらなかった。あなたの訃報を聞いた時、もうあの平穏な日常は戻ってこないのだと察した。
お題『待ってて』
少し、飲み物買ってくるからここで待っててね。
あなたはそう言って、向かいのコンビニに走る。
あなたがコンビニに行って、かれこれ30分が経った。
それなのに、あなたが戻ってくる気配がない。
ふと、違和感を覚えた。あなたを探しに行こうと、道を渡ろうとした時、無惨にも変わり果てたあなたを見て、私は、言葉を失った。あの時、止めていれば。何度もそう思った。『待ってて』。その言葉を強引に遮って、一緒に行けばよかった…。そんな後悔が残るあの時のこと
お題『見えない未来へ』
人生100年時代。そんな言葉を最近よく聞く。だけど、私たちは本当に100年も生きることができるのだろうか?何が起こるか分からないこの時代だからこそ、今あるものを人を大切にしないといけない。見えない未来でその人にまた会うために、私は今日も前へ進む。
お題『一輪のコスモス』
おかしいな…。そう思い始めた頃には、すでに遅かった。お友達だと言っていたあの人、言葉も行動も何もかもが支配的で苦しかった。泣きながら帰る途中に見つけた一輪のコスモスを見て、私の心が少しだけ潤った。
一輪のコスモス