NoName

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3/22/2024, 12:28:39 PM

お母さんに言われた
「自分のこと僕って呼ぶの禁止ね
 なんかいらっとくるし恥ずかしいから嫌」
納得できなかった
僕のことなのに、なんでお前にそんなこと言われなきゃいけないの
呼び名くらい何でもいいじゃん
なんで女は「私」じゃないといけないの
男は「私」っていってもいいのに
考え方が古いよ
バカみたい
でも、そんなことに深く傷ついて、気にして、泣いてる「私」が一番バカみたい

3/17/2024, 1:42:38 PM

泣かないよ
みんなから心配されるのなんて嫌だから
泣かないよ
先生に泣き顔見られたくないから
泣かないよ
君の困った顔を見たくないから
 
みんな、僕が泣かないと思ってるから
それを、裏切っちゃいけないから
君に嫌われるのがとっても怖いから
だから、僕は泣かないよ
泣けないよ

2/9/2024, 1:45:43 PM

花束を渡された
中のいい女の子からだ
もしかして、僕好かれてる?
告白されたら…
面白くていい子だから付き合ってもいいな
うきうきしながら帰る道
中身は何かなっと
あれ、おかしいな
ほうせんか、ほうせんか、ほうせんか…
ほうせんかだけ?
花言葉を思い出す
「私に触れないで」

12/3/2023, 4:50:24 AM

いつでも僕はひとりぼっち
親は必要最低限のものは用意するが、
それ以外は何を言っても無視する
クラスメイトも僕を空気のように扱う
この苦しみなど、誰にもわからないのだから
いつしか僕は救いようのない
深くて暗い闇の中に溺れていた

「明日は天気いいのか、でも、崖の上はやっぱり寒いかな」
思う
こんな僕が太陽と輝く自然に囲まれて
逝きたいと言ってもいいのだろうか
死ぬ場所は自由だ、しかしこんなやつが…
もう100回ほど結論づけたはずの疑問に
僕は光と闇の間で頭を抱えた



11/28/2023, 11:07:45 AM

まだ、終わらせないで
君には計り知れないほどの魅力があるんだよ 
その純粋な瞳
笑うとできるエクボ
みんなを笑わせるユーモア
その全て君が一番なんだよ
そして僕はその全てに惹かれているんだ
僕の近くにいろとも
ずっと笑っていろとも言わない
だから、まだ、

泣き崩れる僕を見て君は困ったように笑う
「ごめん、もう、無理だよ」
君の体が学校の屋上のフェンスの上で
ぐらりと揺れる
僕は手を伸ばそうとした、でも届かなかった
「バイバイ、君のこと、結構好きだった」
君は落ちた 
笑っているようにも
泣いているようにも見えた

僕は頭が真っ白になるとは
このことかと理解した
僕は君が言った言葉を反芻する
一番終わってほしくないものが
崩れ落ちていく瞬間だった

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