過去の自分を殴りたい 説得したい
なんで、なんで、あの時あんなこと言ったんだろう
なんであんなことしたんだろう
遠回しだったけどあいつは僕を親友だと言ってくれたのに、気づかなかくて雑な返事しかしなかった
勇気を振り絞って言ってくれた好きな人を言いふらした
思い出すだけで激しい羞恥と後悔が僕を襲う
タイムマシンがあったなら、一体どれだけの人を傷つけずに済んだのだろう
友人が謝っている
「ごめん!本当にごめん!」
この友人が何をしたのかと言うと、カルピスを飲んだら盛大に吹いて私に若干かかってしまったのである
水ではなくカルピスだ、カルピス
正直、少々気持ち悪かったが、長く付き合っている大好きな親友なので笑っていいよ、いいよと言ってあげた
それでも友人は謝っている
それを聴きながら私はこんなことを考えていた
「謝罪はしすぎると軽くなる」
本で読んだ言葉だ
この言葉を読んだ時納得した
謝りすぎるとかえって軽く聞こえる
友人の誠意は伝わるし、うでをふいてくれてありがたいが、謝罪が義務的な謝りにも聞こえる
せっかく友人がこんなに誠意を表してくれているのにこんなことを考えるなんて最低だな、と思った
また、友人の声が聞こえてきた
「ごめんね」
絆って何?僕と君を結びつけるもの?
でもそれは絶対ではなくて
なんらかの拍子で崩れてしまう
ずっと絆で結ばれてるよなんて言っても
きっと忘れるんでしょ?
絆って何?仲良いアピール?
どうせわすれるくせに
絆って口からでたでまかせでしょ?
君はその言葉を簡単に言うけど
責任取れる?
死にたい 楽になりたい
何もかもから解放されたい
もうつかれたよ
あいつが僕を縛り付けるから
16階のベランダに乗って
ナイフを自分の首筋に当てて
あぁなんて気持ちいいのだろうと癒されてる
でも死ねない そんな勇気はない
腹が立つ
あと一歩を踏み出せない自分に
またあいつがきた
僕の地獄の時間だ 嫌だ来るな
僕は感情に任せて飛び降りた
痛くなかった
僕は死んだ
先生に、怒られた
なぜか色々と聞いてくる
「コロナの後遺症で気持ちが暗くなっているんじゃない?」
とか。
正直言ってうざい なのに、つらい
涙がでる 怒るだけでいいのに
心配してんのか、反省を誘いたいのか
知らないけど
そんな優しさいらない