sunao

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10/27/2024, 4:50:07 PM

デートのプランを立てる。

季節の移り変わりや自然がすきな人だから、
山奥のワイナリーに行くことにした。

背の高い並木道を抜けると、葡萄畑が広がる。

ショップやカフェのある広場には、楓の木が何本も生えていて、赤、黄、緑の葉が日差しにきらきらと光る。
星型の葉っぱが降り落ちる。

そんな中、カフェでお茶をする。
葡萄畑を見渡せる、開放的なカフェ。

パンケーキのアイス添えとプリンを頼む。
パンケーキはスキレットパンケーキ。
いわゆるドイツ風パンケーキ、ダッチベイビーというやつ。
プリンはほんとはプヂン。
ブラジル風のプリン。

多国籍だな…

飲み物は紅茶とカフェオレ。
紅茶の茶葉は地元のものらしい。

葡萄畑と紅葉とスイーツと、
全てのものを紅茶の香りが繋ぐ。




「紅茶の香り」

10/26/2024, 10:49:02 PM

言葉は、毒にも薬にもなる。



《純粋な愛の言葉》

〈用法〉
出し惜しみせずに、口にできる時には口にする。

〈効能〉
自信を与える。
口にした方もされた方も、多幸感を得られる。




「愛言葉」

10/25/2024, 10:58:32 PM

こんにちは。
ぼくの友達の名前は


…名前は?


いつもそばにいたはずなのに名前がわからないなんて、
そんなこと、ある?

あれ?

そういえばこの子のこと、なんか知ってたっけ?

いつもぼくの隣でにこにこしてて、
話しかけるのはいつもぼくで…

そういえばこの子と会ったのはいつだった?

ずっといたはずなのに

なにも知らない

なにもわからない


「あーあ、気づいちゃった?」

思えばはじめて聞いたその子の声。

「じゃあ、おしまいだね。」

にたりと笑って消えてった。


「ぼくの…ともだちは…」

なんにもせずに消えてった。

これをぼくは喜ぶべき?

でもそれはぼくから友達が消えてなくなることで…

ぼくはこれをどう捉えたらいいんだろう。




「友達」

10/24/2024, 9:04:34 PM

「行かないで。」

「行かないよ。」

微笑みながら地球とくるくるダンスを踊るお月さま。

ほんとは年3センチほどの間隔で離れていっているのを知っているの。

誠実なのか 薄情なのか。




「行かないで」

10/24/2024, 8:19:58 AM

『ごめん。きょうは行けそうにない。』

携帯に届く。

日が傾いて薄黄色に染まった寝室で、わたしはそのメッセージをじっと見つめ

その後、まだ袋に入れられたままの、先週末に買ったピアスを取り出す。

半球状のガラス玉がついている。
ガラス玉は下の方で水色と薄青とに分かれていて、あの場所のようだと思って買ったのだ。

先週末の、あの人と行った旅行。
空と海とに分かれた景色。

ガラス玉を見つめながらどこまでも続く青い空を思い出す。




「どこまでも続く青い空」

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