粉末

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5/25/2024, 4:02:09 AM

料理とか掃除とか洗濯は練習したほうがいいよ。
あのね、何からしていいかわからなくなるから。

興味のあることはとりあえずやっておきなね。
え、スノボとかさ。

からかわれて嫌な思いしているのに笑っちゃだめだよ。
そう、そんなことしたって楽にはならないからさ。

あの時馬鹿どもの浅はかな誘いに乗らなかったのえらいよ。
うん、勇気出して断ったんだよね。

都会にもくだらない差別や悪口はあるよ。
あ、でも田舎よりはマシだね。

憧れのあの人のような恋人は出来ないよ。
でもね、とっても素晴らしい人に出会えるから。

はやくそこから出ておいで。
君のしあわせはそこにはないよ。
ここにある。未来にちゃんとあるからね。


あの頃の私へ

5/24/2024, 9:57:02 AM

「先生、おかえりなさい。」
「ただいま。疲れた。」
「ご旅行はいかがでしたか。」
「悪くはなかった。まあ期待外れだったが。」
「左様ですか。では良いインスピレーションは浮かびましたか。」
「いやまたこれがさっぱりだ。慣れないことはするもんじゃないな。」
「左様ですか。しかし締め切りは変わりません。」
「わかってるよ。今日の19時だな。」
「あと5分です。」
「わかってるよ。急ぐさ。」
「あと4分。」
「オーケーオーケー!今出すよ!」


逃れられない

5/23/2024, 8:11:47 AM

「明日晴れると良いね。おやすみ。」
「うん、おやすみ。」

「じゃあまたね。」
「また明日ね。」

「まあまあ、明日やるから。」
「もう。」

「うーん残念。」
「よければまた明日覗いてみてください。」

ぐるぐるする夜を越えよう。
嫌なことは明日が解決してくれるさ。

来るか来ないかわからない明日を信じて
では、


また明日

5/22/2024, 6:59:04 AM

「透明って色じゃないよね。」
「そうだな。透明な色とは不思議な表現だ。」
「うん。でもさ、なんか嫌じゃないね。」
「ああ。少し特別な気がするな。」
「あの人を色に例えるなら?」
「はは、ではせーので言ってみようか。」
「うん。せーの…」

「こういう関係になってだいぶ経つけどさ、いまだにあの人のことは読めないんだよね。」
「そっか。そうかもね…。」
「全部さ、あの人をすり抜けて行く。僕の気持ちも思いも全て。」
「で、他の人にぶつかると。」
「やめろ。その通りだから。」

透明なふたり。すきとおって。
互いのことを見えないまま
この世でいちばん美しいひとと信じ
世界のはしっこで愛を分かちあう。



透明


5/21/2024, 9:33:19 AM

あの人だったらこうしてくれるのに
あの人だったらこんなこと言わないのに。
気付いたら他の人と比べてしまう。
どんな俳優もアイドルもヒーローも
あなたには敵わない。
不思議ね。いつのまにか
あなたは私の理想の人になっていた。
世界でいちばん素敵なひと。
世界でいちばん大好きなひと。


理想のあなた

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