燃える葉
青い葉
燃ゆる葉
朽ちる葉
葉には色々な姿がある
四季折々の葉を見ながら散歩でもするのも悪くはないだろう
moonlight
moonlight 意味 月光
他に意味があることを君は知っているだろうか
意味というかスラングなのだが
「副業する」というものだ
僕は小説家だ
まだそんなに売れてはいないが
他にBARを経営している
月明かりが入るBARだ
お客様の人生の1部となるため、一瞬一瞬を素敵なものにする事を目標としている
その日に合った、またその人の気持ちに寄り添えるカクテルをご提供
お客様のお話をお聞きし、小説を書いている
人の人生を文章にすることはとても難しいが
僕はそんなところに惹かれているのかもしれない
こんな僕には「moonlight」という言葉はピッタリなのではないだろうか
I’m a novelist, but I moonlight at a bar bathed in moonlight.
今日だけ許して
「ごめん、ごめん、今日だけ許して」
またこの会話だ
「今日だけ許して」
この言葉はもう聞き飽きた
私は怒りと共に家を出た
何時間たっただろうか
携帯の電源は切れ、凍えるほど寒くなった
重い足を動かし仕方なく家に帰った
キッチンの明かりだけがついている
ドアを開け覗くと美味しそうな香りがする
しかし作っている人はいない
部屋に入る
ソファーにエプロン姿のままで寝ている彼がいた
慣れないことをするからだ
なんだ、さっきまでの怒りはどこへ行ったのか
こやつの寝顔を見ていると謎に安心感を得られる
仕方ないから毛布をかけてやった
仕方ないから完成している料理にラップをかけてやった
仕方ないから今日だけは許してやろう
誰か
知らない誰かと会い
知らない誰かと話して
知らない誰かと飯を食べ
知らない誰かは何処どこかへと旅立ってゆく
あなたは知らない誰かを思い出し
1日を締めくくるだろう
そんな日もいいとは思わないか?
遠い足音
窓の外から聞こえる足音
jkだろうか
会話はとてつもなくどうでもいいものだった
窓から眺める君たちはとても輝いて見えた
新しい同志が入ってくる足音
不安そうな足音だ
私が不安を和らげてあげよう
誰かが運ばれてゆく足音
この空気はいつまで経っても嫌いだ
死が一歩、また一歩と近づいてきているような気がするから
遠くから懐かしい足音
聞いただけで心が和らぐ足音
お母さん、お母さん、ごめんなさい
ありがとう、大好き
心電図の機械音、死への足音が部屋中に響き渡っている