「暑くなってきたな…」
照りつける太陽の下でボソッと声に出す。
そろそろ半袖出さないと…そう思った次の日。
「さっむ…」
昨日の勢いで半袖で出てきたら肌寒くて、私にどうしろっていうの?半袖着たら寒いし、長袖きたら暑いし…早くどっちかになってくれないかな。
暑くなったら仮面ライダーと戦隊の映画あるから夏になって欲しい想いと、暑いのは単純に嫌いなので冬になって欲しい思い。そんな複雑な気持ちを胸に、半袖に腕を通す。
月に願いを。
その行動を思ったのはなにか意味があるから。
そう思って過ごしてきた。
受験で受かった時もそう。
周りからは受かる確率が低いと言われて入学できたのもそこで【何か】をするため。
その【何か】はまだ分からないけど、それをこれから探していきたいと思う。
『後悔を後悔にしないために。』
意味を見つけながら生きていきたい。
これを読んでくれた貴方に…
『進んだ道は間違いじゃない。だから、大丈夫。』
「今日も愛してるよ。」
こんな甘いことを隣にいる愛しい人に囁く。
隣にいる愛しい人は、恥ずかしそうに顔を赤らめて「…私も。」と言った。それだけ。それだけ?って思われるかもしれないが、俺には…いや、俺たちにはそれだけで幸せだった。
のに…
「なんで…」
目の前には血だらけの愛しい人。信号無視の車と衝突しそうになった俺を助けてくれたんだと理解をするのに時間がかかった。救急車で運ばれ、俺には怪我がなかったのだが、愛しい人はそのまま帰らぬ人となってしまった。
「ねぇ、今日も明日も、ずっとずっと永遠に…」
愛してる。
愛を叫ぶ。
1年後私は、何をしているのだろうか。
変わらない生活を送るのだろうか。それとも、何かしらの変化が訪れるのだろうか。願いが叶うなら、1年後もあの人を遠くからでいいから、友達にも(あわよくばなりたいけど)ならなくてもいいから、見守れるようにしたい。私の好きな人、あの人と1年後も入れたらいいな。