お祭り
葵祭
祇園祭
山笠
阿波踊り
花火大会
ずらっと並んだ屋台
笑いながら話す声
いろんな早さの足音
舞い上がる土埃
強い日差し
夜の気配
ふと漂ってくる花の香り
遠くで誰かが歌う声
すぐ近くで始まる喧嘩
走り回る小さな子ども
いろんな人のいろんなエネルギーが集まって、ひとつになり
商店街を
参道を
河川敷を
勢いよく流れて行く
そこに滞っていた黒くて重い、
鈍い形の様々なものたちも一緒に
綺麗さっぱり
一つも残すことなく
全て浄化されていくのが見える
さよなら!
祭りのあとはいつも
スッキリさっぱり
気分爽快
何もない
祭りは祀り
どこまでも膨らんでいく入道雲
上から照りつける日差し
足裏から伝わってくる熱
温度計は38度
建物に反響する蝉の声
微かに聴こえてくる救急車のサイレン
手を広げて深呼吸
暑い…
夏だ
私は今、夏を感じてる
私は今、夏の只中にいる
私は今、私の世界の真ん中にいる
私は今、ここにいる
神様が舞い降りてきて、こう言った
少し軽くなりましたね
でもまだ重たい
錘…胴回りと手首、それと足首に付けてるその錘、
全て外してしまいましょう
わたしはあなた
あなたはわたし
そろって皆で行きましょう
誰かのためになるならば
誰かのためになるならば
メッチャクチャ幸せになろう
誰かのためになるならば
目の前の無駄な我慢を止めよう
わたしが私らしく
本当に好きなことを
本当に楽しいことだけを
やってみよう
その小さな波紋が広がっていく
世界中に
竹で組んだ小さな
空っぽの鳥かご
中にいたら似合いそうなのは
メジロ
ウグイス
シジュウカラ
でも空っぽ
中には何もいない
鳥かごを見るといつも思う
自分の身体の周りには
見えない格子が常にあるんじゃないかと
格子の外に出て
中を覗いて見たとする
かごの中では右往左往
一喜一憂してる
自分がいる
格子なんてないよ
ほんとにないよ
自分で消してごらん
どこまで拡がって行っても
飛んで行ってしまっても
大丈夫
友情
友情って
いい響きだと思うけど
当事者より
周りのための言葉に感じてた
大人になったら
そんなに握りしめてなくていいやって
思うようになった
もっと気軽なもの
一瞬でも心が通じ合ったら
それは友情
電車で変な人から手を繋いで一緒に逃げた、たまたま近くに居合わせた人とも
すごく親切な店員さんとも
snsやコメント欄でごくたまにするやりとりでも
動物たち
植物たち
ピンと来た石とも
成り立つもの
やあ!って挨拶して
じゃあまたね!って別れていく
友情っていいね👍