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3/13/2026, 10:25:33 PM

 僕らはいわゆる幼馴染だ。
 そして、その幼馴染の実瑠は僕のことが好きだ。
 そのことに気がついたのは小学5年生のころ。実瑠が教室で友達と話しているのを偶然聞いてしまった。
 それから僕は実瑠(みる)のことを意識し始めた。
 今まで全くそんなふうに見ていなかったのに不思議だ。
 実瑠は僕のために日に日に可愛くなる。
 そんな姿を見ていて愛おしかった。僕のために、可愛くなってくれる。
 そんな考えをあれから5年もしているのだから、もう実瑠のことを好きになっていたのだと思う。
 放課後、実瑠と一緒に帰る約束をしていた。
 委員会が思ったより長引いてしまったが、実瑠は教室で待っているのだろう。そう思って、教室に向かうと中から声がした。
「実瑠は、いつまであいつのこと好きなわけ?いい加減別の男つかまえたら?」
「心配してくれてありがとう。でも、きっと、ずっと好きだと思う。もし、失恋したとしてもずっと好きでいるかも」
「あぁ、そっか、じゃあ、なにかされたらすぐに言いなさいよ」
「ありがとう。でも、或(ある)くんはひどいことしないよ?」
 ああ、やっぱり愛おしい。僕は実瑠の言葉に心がはねた。
 そのとき、階段の方から声が聞こえた。
「やっぱり、天野じゃね。あの健気な感じが刺さるわ。」
「でも、あいつ好きな人いるらしいぜ。」
「どうせ、大したやつじゃねえだろ。明日にでも告るかなー。」
 胸の奥がざわりとした。お前らが実瑠のことを話すんじゃねえ。不快感が募った。
 今にも飛び出しそうになったとき、急に、教室の扉が開いた。
「あれっ、或くんもう終わった?」
 ビクリとした僕に、実瑠は心配そうに見つめてくる。
「ああ、遅くなって悪い」
「ううん、早紀ちゃんとお話してたから。大丈夫だよ。じゃあ、帰ろっか。」
 さっきまでの荒立った気持ちは一瞬で落ち着いた。
 だが、、、明日への不安は募るばかりだった。

 結局、実瑠とは他愛もない雑談をして帰った。
 それとなく聞いてみたが、明日誰かと話す予定はないらしい。
 僕は、一つの覚悟を決めて眠りについた。

 次の日、学校ついても普段と何一つ変わらなかった。
 普段通り、授業を受けて、昼ご飯を食べて。このまま、今日が終わると思っていた。
 お昼ごはんの最中、実瑠は「放課後予定が入ったから一緒に帰れない」と言った。
 何の予定か、誰との予定かは何一つ教えてくれなかった。

 放課後、僕は実瑠を探した。いつのまにか、いなくなっていたのだ。
 昨日の出来事から察するに実瑠は告白を受けているのだろう。
 何も気にすることはないのだが、今回は見逃せなかった。今回を逃したら、なぜか後悔すると感じていた。

 校舎裏で実瑠を見つけた。昨日の男子生徒と話している。
 何やら、楽しそうに話しているように見えて、僕は腹がたった。
「実瑠、帰るぞ。」
 そう言い、実瑠の手を引いた。
 実瑠は驚いた顔をしていて、男子学生が止めに来ようとしたが、一度睨むとすぐに離れていった。
「或くん、急にどうしたの?」
 それに答えられず、そのまま歩いていった。
 いつの間にかあたりは暗くなり始めていて、家の近くの公園についていた。
「さっき、何してたんだ?」
 やっと、話した一言がこれだ。情けなくて仕方がなかった。
「えっと、、実は、さっき、告白。されたんだ。それで、断ったんだけど、趣味が似てるねって、話してて、ですね、、。」
 言葉をつまらせながら、僕の顔色を伺いながら話す実瑠は泣きそうな目をしていた。
 僕ははっとした。こんな顔をさせたかったわけじゃない。
「ごめん。勝手に引っぱってきて。実瑠が誰かに告白されてるって思ったら、なんか、体が勝手に、、。本当にごめん、、。」
 しばらくの沈黙。とても長く感じた。でも、覚悟を決めるのには十分な長さだった。
「実瑠」
 実瑠の目をまっすぐに見る。
「僕はずっと実瑠のことが好きだった。実瑠が僕のことを好きだってっことを知って。それから好きになった。実瑠は僕のためにどんどんかわいくなって、もし僕の気持ちがバレたら、もう僕のために可愛くなろうとしないと思って。そして、僕のことなんか飽きちゃうと思って。本当はずっと好きだった。」
 一息で言った。まだ言いたいことがある。
「僕は実瑠のことが好きです。これからもずっと好きでいる。もし実瑠が僕のこと嫌いになってもずっと好きでいる。だから。」
 息を吸い込んだ。
「僕と付き合ってくれませんか」
 実瑠の目が大きく見開かれる。
「それって、、」
「僕の彼女になってくれませんか。」
 実瑠は驚きと喜びの混ざった顔で言った。
「私は、或くんはずっと私に興味ないと思ってた。だから、私のことを見てほしくてずっと努力してきた。それでも駄目なら、この気持ちにずっと蓋をしようと思ってた。私は、或くんとずっと一緒にいたい。或くんにもっと好きになってもらえるようにずっと努力する。絶対に飽きたりしない。ずっと好き。だから、私は或くんの彼女になりたいです。」
 最後の方は涙混じりの声だった。
「ありがとう。」
 そう言って優しく抱きしめる。そうすると実瑠も力強く抱きしめてきた。
 温かい体温が混ざり合い、二人の周りを柔らかな風が吹き抜けていった。




_ずっと隣で 3.14

3/13/2026, 12:05:25 AM

幸せになる方法を

誰かを喜ばせる方法を

自分が笑顔になる方法を

こころが躍りだす方法を



_もっと知りたい 3.13

3/11/2026, 7:40:42 AM

誰かが懸命に生きて

それを必死で追いかけて

破片を悼む

小さな花束を添えて手を合わせる

あなたはわたしのなかで生きています




_愛と平和 3.11

3/10/2026, 9:33:22 AM

大好きな友達と遊んだ日

一生の別れを悲しんだ日

死ぬ気で勉強した日

嬉しくて涙を流した日

これまでの日々が今の私を形作る

過ぎ去った日々は今でも夢に見る


_過ぎ去った日々 3.10

3/7/2026, 12:06:29 PM

陰が生まれる 明日はきっと

散りばめられた光の粒

雨のように降り注ぎ

世界が虹色になる

この夜は僕のもの



_月夜 3.7

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