「特別な夜」

めっちゃ寒いけどミニスカート。
まだ付き合ってないけど暫定告られ待ちの彼とのデート。

なんかこの感じが一番たのしいんだよね。
付き合ってない、お互いたぶん好きっていうふわふわしたかんじ。

あーーー。風強いけど前髪崩れませんように。
メイクも崩れませんようにー！

「君にあいたくて」

君にあいたくて
冷たい風に顔を真っ赤にして、
全速力で自転車を漕ぐんだ。

一心不乱に漕ぐペダルは軽やかに、
向かい風にもまけずぐんぐんと進んでゆく。

恋の力というガソリンで君の家まで超高速で駆け抜ける。
群青色のキャンパスに自転車の灯りで放物線を描きながら。

「閉ざされた日記」

暗黒の黒歴史。
わが脳裏に刻まれた閉ざされし日々よ。

愚か極まりない無数の愚行(バカ)の数々。
嗚呼二度と立ち戻るまい。

(漆黒の薔薇を添えて……)

「美しい」

流行りのアイシャドウやティントリップ。
アイロンで伸ばした髪に、お気に入りの厚底ブーツで軽やかに駆ける。

そんな付属品など本当はいらない、生命の芽吹くような美しい季節(とき)。

あなたはその価値を十分に知っている。
何かに追われるような焦燥とともに。