12/6/2022, 11:17:38 AM
逆さまの部屋で一人、佇む。
ここはすべてがゆっくりと流れる。
髪も、家具も、飲んでいる珈琲でさえも。
宇宙空間のように重力に逆らいふわりとこの部屋を旋回する。
もうどのくらいの時間が経ったのだろうか。
逆さまの部屋で僕は一人、君を待つ。
12/5/2022, 11:37:10 AM
愛しい。
それは狂おしいほどに。
毛布に顔をうずめる。
微かに彼の香りがする。
「今度いつ会える」
届くはずない、か細い声が宙をさまよう。