能力者になりたい佐々木海星(偽名)

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9/12/2024, 11:05:14 AM

【本気の恋】
 恋愛なんて僕には分からない。どうせ僕みたいなやつには彼女さえ作れないのだ。もちろん、好意を寄せている相手はいる。学園の中では超有名。美人で頭が良くって誰に対しても平等に接してくれる女神様。僕とは大違いだ。
海星「はぁ…」
たいそう大きなため息が聞こえたのだろうか。僕の隣の花奏がこちらを向いてきた。
花奏「どうした?前よりもバカになったか?」
海星「そうかもね。」
いつものごとく、花奏は冷淡である。
海星「花奏ってさぁ、恋愛したこと…。」
花奏「ない。」
海星「即答ー。MAJICA。好きな人とかいないの?」
花奏「いないな。」
こいつ、やってやがるぜ。せっかくの高校生活は青春するべきなのに…。
花奏「なんだ?恋愛相談か。」
海星「まぁね。相談に乗ってくれへ…。」
花奏「無理な話だ。」
海星「えー。即答。心に刺さるな。」
花奏「言葉のナイフで死んどけ。たかが一本やけどな。」
海星「いやいや、その一本が大きいのですよ。」
花奏「知らんがな。」
あははは。そっけないやつだ。これでも、花奏は美人で成績トップで学年のお姫様なんだけどな。幼馴染にこんな人がいたら、誰もが羨むだろうが、蓋を開けてみれば以外な面に気付く。
海星「なぁなぁ、花奏。女性を振り向かせるにはどうしたらいいか?」
花奏「ん?運動ができて明るくて頭が良い奴。」
海星「つまり陽キャか。僕には無理だな。」
花奏「そうだな。諦めろ。」
海星「(・_・)え~~~。ヤだよヤだよ。」
花奏「じゃぁ、少しずつ関係を深めていったらどうだ?はじめに友だちになろうって言って始めるのは?」
海星「話す機会無し。😭」
花奏「だったら、間接的に攻めるのはどうだ?」
海星「間接的に?」
花奏「そうだ。お前の好きな人がいるクラス内で『佐々木海星』を広めればいい。そんで、そのクラスの人と仲良くなれば、多分勝てる。」
海星「スゴイネ。カナデクン。ボクハソンナコトオモイウカバナカッタヨ。」
花奏「これだからバカは。」
海星「でもありがとう。僕、頑張るわ。」
花奏「当たって砕けろ!」
海星「おい。砕けたらだめだろ。」
こんな朝の始まりだった。
                     end

8/29/2024, 12:51:26 PM

【実力主義の能力学園に通う底辺の男が…】(5)
 クラスに戻ってからは、皆が創造できるものだった。魔理沙に対しての心配で話しかけてくる人や「アオハルだぁ」と言って僕をいじってくる奴もいた。このクラス、まじで何なんだよ。慣れねぇわ。一応、Eクラス。実力や能力がこの学園で劣っているクラス。僕は周りと話すような人間ではなかったため、こういうのもありかもしれないと思った。だが、やはりどう接したら良いか分からない。コミュ障がでたな。何でやろうか。まぁ、帰り頃にもう一度魔理沙のところに行くか。ということで、おやすみなさーい。
 今日もまた、退屈な授業は終わった。これから携帯で教えてもらった魂魄道場に行く前に魔理沙をちょっとばかし見に行くつもりだ。別に好きとかという感情は持っていない。ただ、心配なだけ。そう、心配なだけだ。
海星「急ぐとしよう。」
教室を出た僕は、急いで魔理沙のところに向かった。

8/22/2024, 2:45:27 PM

【裏返し】
 人間には「生きがい」というものがないと生きていけない。無の人間なんて存在しない。物や人のために何かする。自分がしたいからこうする。というのが人間の行動力となっている。無論、僕も実際にこういうアプリを入れて皆に見てもらおう(目立ちたい、評価されたい)という思いでインストールしたものである。だが、今となってはどうだ。IRIAMインストールして、それにのめり込んで。「書いて」を野放しにして、待ってる方たちを置いて、本当に申し訳ない。いや…でも、まじでIRIAMで配信するのおもろいけどな。「ヤイ」でやっております。「ここで宣伝すな」って思われるけど宣伝しまーす(ごめんね)。まぁまぁ、ちゃんと物語作るから。途中作品の続きとか。うんうん。嬉しいよ。頑張る。夏休みも終わるし、多分書く。うん。辞めるつもりはないから知っといて。ごめんね。(⁠๑⁠•⁠﹏⁠•⁠)。
では、これにて失礼します。

8/15/2024, 1:35:24 AM

【天才の考えてることは違う】
 僕が作る作品の中で『小林花奏』というキャラクターが出てくる。そのキャラは僕の友達の性格をモチーフに作り上げてきた。その友達について今日は語ろうと思う。
 僕の作品内では花奏は女性だが、僕の友人は男性である。合理的で頭がよく、百万人の中で選ばれた天才だ(事実)。彼とは中学2年生からの付き合いである。ただ、僕が話しかけて仲良くなったに過ぎない。まぁ、そんなことはどうでもいい。同じ高校に入ったものの、彼は5年制の看護科に入った。そいつのクラスをみてみると、予想通り男子一人。周りの女子と話すらしいが話すだけ。別に友だちになろうとはしない。そんな彼に対して僕は心配する気持ちがある。彼は一人でさまざまなことをする。僕らは無意識に彼の術中にハマっていたのかもしれない。
 彼が中1の頃、陽キャでたくさんの人と交流していたらしい。学力は普通ぐらいで、どこにでもいる普通の生徒のように見えた。中2の頃、彼は激変した。陰キャの天才に急変化したのだ。そして、学力を一気に上げたらしい。それを中3まで続けた。
 この話を聞いたとき、『すごい』としか思わなかった。相変わらず、僕は馬鹿だ。この話の後に彼はこう答えた。
「中1は自分を守る駒作り。中2、中3は手に入らなかった駒を調達するための急変化。そんでもって、俺に攻撃してきたものを徹底的に潰す。」
「怖い話だ。頭の良い人間はこういうのをやるのか」と思わずにはいられなかった。具体的に説明しよう。中2までに手に入らなかった駒というのは、学年トップ、リーダー的存在、良い奴と悪い奴を区別できる攻撃的な人物。この4つだったらしい。そして実力を隠していた理由が、2つある。1つが周りから注目されること。性格の変化と共に成績急上昇。これを聞きつけた学年トップの成績を誇る人間が関わってくるという。実際、そうだった。そして、学年トップとリーダー的存在は仲が良かった。それにより、この2人は彼について知る、面識を持つこととなった。つまり、強力な駒を2つ同時にゲット。3年生になっては、良い奴と悪い奴を区別できる攻撃的な人物と同じクラスになり、彼はよく話しかけ駒として動かせるまでにはなった。
 3年生のとある日、グループ活動の最中、彼の班の男が彼の将来の夢を大声でさけんだ。
男「え?まじで?ーーー(彼の名前)看護師めざしてんの?すげぇ」
一瞬にして彼の将来の夢が暴露された。しかし、これは彼の作戦だったという。男子で看護師を目指している人なんてあまり見かけないだろう。多様性という時代だからといって、まだ男子にとっては人気があまりない。ここからがよくある話だ。昭和生まれのような人間がいる。「男子が看護師?ダッサ。」と固定概念にとらわれた人間。実際、そのような人間はいる。そして、彼にもそのような言葉をかけた奴がクラスに数人はいた。しかし、一ヶ月経てばこのように言ってくる者は出てこなくなった。周りの人間の記憶から薄れていったというのも多少あるかと思われたが、そうではなかった。彼に対して、罵声を浴びせた者は、彼の駒によって処理されていたのだ。いわゆる無意識の洗脳。彼が動かしたわけではない。彼の駒が自分の意思で行動したものだった。彼はこれを計画的に実行していたのであろう。あまりにも賢すぎる。
 自分の身を守るための駒作り。これが何を意味していたのかわかるだろうか。僕は未だにわかっていない。
                      end

8/11/2024, 10:29:57 AM

【終点】
 僕は死んだ。旅行先での交通事故だ。修学旅行だったのに、僕が死んで誰もが嫌な思い出となるだろう。ごめんな。でも、僕だけが死んでよかった。僕以外の誰もがこの事故で死ななかったのだから。未練はある。親や親戚、友達とお別れもできていない。好きな人だっていた。告白もできていない。こんなバッドな終わり方は嫌だ。
 周り一面白色の世界。何かあるわけでもない。「ここが天国か?」と誤解しそうな無の世界。誰もいない。
神「やぁ、佐々木海星くん。ごめんね。僕のせいで死なせちゃって。」
海星「え?あ、はい。どちら様でしょうか?」
神「あぁ、名乗り遅れた。私はこの世界を作った神だ。見ての通り、姿も神っぽくないか?」
海星「んー。なんかチャラい男みたいな格好ですね。」
なんとまぁそいつは現役ヤンキーが来ているようなガラの悪い服を着ていた。
神「な、なんだと…これでも地上世界で流行している服と聞いて着ているのに。」
海星「どこのどいつがそれを教えたのですか?」
神「私の優しい知り合いさ。この前も食べ物を…というか話ズレてないか?」
海星「いやいや、ずらしたのあんたですけど。」
神「あははは。すまんて。で話の途中なんだが…君を死なせたのは私のミスでね。君頃の世代は今の時期を楽しんでいるのに、それを壊してしまって申し
訳なくって。」
海星「じゃぁ、元の世界にまた生き返らせてくださいよ。」
神「それがだなぁ。できないんだよ。死んだのに生きた状態。矛盾が発生し、君が死の世界に行けなくなるんだ。君一人だけが、この白い世界に残るような感じだ。」
海星「じゃぁ、僕をどうするんですか?」
神「んー。転生してみるか?」
海星「転生?男?女?」
神「最初にそれ聞くのか…なんかやばいこと考えてないよな?」
海星「何もそんな変なこと考えてねぇよ。」
神「ま、男子か女子かはガチャ、二分の一だな。んで、転生してみるか?」
海星「まぁそうですね。元の世界に未練はありましたけど、来世は幸せに暮らしたいので、死の世界に行く前に一度別の違う世界に行ってみたいです。」
神「そうか。では、君を転生させる。せいぜい、良い人生を掴めよ。」
その言葉を最後に僕は意識を失った。
 目が覚める。この天井は病院だろうか。母や父らしき人が僕を笑顔で見つめてくる。その次に、姉らしき人物が登場。あれ?どこかで見たような。
母「まぁ、この子大人しいわね。こっちを見ているわ。」
父「そうだな。産んでくれてありがとう。」
霊夢「ママ、この子だれ?」
母「あなたの弟よ。」
霊夢「弟?」
父「そうだ。霊夢には弟ができたんだ。優しくしろよ。」
霊夢「わーい。弟、弟。私に弟ができたわーい。」
 十二年後。季節の流れは早かった。僕は中学生。姉は高校一年生になっていた。年が増えるに連れ、薄々気づいたことがあった。それは…「転生先が自分の好きな人の弟だった」ということだ。生まれたときから「なんか、顔似てるな。あの人の小さい頃みたいだ。」と思っていた。完全に築いてからはとんでもない。自分の姉を異性だと思うようになっていた。しかし、それは気づいてから少しの間だけだった。両親が仕事で他県に移動することとなった。そのせいか、僕と姉は家で二人生活を送るようになった。初めは好きな人と一緒に生活できるとウキウキしていた。だが、いざ二人暮らしをしてみると、姉は家事全般不得意だった。さらに、部屋も散らかしたまま。おまけに、すべての仕事を僕に押し付けるようなひどい姉だった。
元海星「姉さん。ぐーたらしてないで、仕事手伝ってくんね?」
霊夢「えー、やだよ。私家事できないし。めんどくさいし。」
元海星「でも、一人暮らしになったとき何もできないよ。」
霊夢「家から近い学校に行って、会社も近いところ選べば平気じゃん。」
元海星「僕がいなくなったらどうするねん。」
海星「大丈夫だって、あんたが大人になった頃はもう親は帰ってると思うから。」
こいつ、僕や親がいないと何もできないくせに…。好きだと思っていた自分が馬鹿だった。とりあえず、どうしよっかな~。仕返ししたいし、今日は友達の家に泊まってみるかな。そう言って僕はスマホを開いた。
〈この話に関連するお題が出た場合、続きを書きます〉

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