あなたに会えなくなって
どれくらいの月日が流れたのだろう
あなたは突然姿を消した
どこに行ったのか、色んな人に聞いたよ
「知らない」って言う人が多かった
でも、私は諦めることができなかった
「大好きなあなたにもう一度会いたい」
そんな想いで探し続けた
そして、ある人が教えてくれた
あなたは今、海外にいるそうね
どうして何も言ってくれなかったの
私じゃ頼りなかった?
私は泣き崩れたわ
悲しくて、悔しくて、もどかしくて
今宵は満月
どの国にいるかは分からないけれど
あなたも同じ月を見ることになるでしょう
あなたと私を繋いでくれるのは空だけ
それなら、「愛してる」の言葉を込めて
あなたの幸せを月に願おう
雨の日はあの人を思い出す
雨を表す美しい言葉を教えてくれた人を
『雨は雨だけじゃない。
雨を表す言葉はいろんなものがあるんだよ。
新緑の季節に降る雨は「緑雨」
花に降りそそぐ雨は「紅雨」
空が黒くなってしまうほど降る大雨は「黒雨」
月明かりの夜に過ぎていく時雨は「月時雨」
空に雲が見えないのに降る雨は「天泣」
7月6日の七夕の前日に降る雨は「洗車雨」』
『じゃあ、七夕に降る雨はなんと…?』
『それは「催涙雨」彦星と織姫が別れを惜しんだり
会えずに悲しんだりする雨と言われているんだ』
『雨って美しいですね』
『そうでしょう?
他にもたくさんあるんだけどね』
その人は未だ降り止まない雨を見て微笑んでいた。
「来週、持久走なんだって」
と友達が教えてくれた
サボる勇気がない私は絶望した
日常のちょっとした『逃れられない』こと
「また明日」
この言葉を聞くだけで
なんだか頑張れそうな気がする
明日も貴方に会えるんだって
そう思って
私は帰路につく
夕暮れの空を見上げて思う
『明日もがんばろう』
突然君の世界から私が消えた。
話しかけても反応がない。
反応があっても冷たい。
君がそんな態度をとるのは私だけだ。
いったい、君に何があったんだろう。
君に冷たい反応をされるたびに、
私の心は深く沈んでいく。
いつか私が君の前から消えたとき、
君は私を思い出してくれるかな。
透明になった私を______。