愛蔵

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1/22/2024, 2:01:43 PM

やはり貴方はひどい人だ。
どうして置いて行ったのか。どうしてあの時「好きだ。」と言ったのか。葬儀も通夜も終わった。貴方は結局何も教えぬまま遠くに行ってしまった。

これは貴方が書いた遺書だ。
「もう声も出なくなりこうして手紙で伝えることお詫び申し上げます。病室で朦朧とした意識の中貴方が私の手を取ってくれたのを朧げに覚えている。私は貴方が好きだ。口でも言ったが、もう数少ないだろうしやはり貴方に伝えたくなった。嗚呼もう前が見えない。これは病気によるものだろうか。それとも涙なのだろうか。貴方も泣いているのだろうか。どうか泣かないでください。貴方は私を嘲笑うべきです。涙より笑った顔の方が美しいですから。
もう見れない貴方の笑顔を思いながら眠ります。おやすみなさい。好きです。」

嗚呼やはり分からない。
どうして「好きだ」と言ったのか。
こうしたら貴方を諦めきれないじゃないか。
タイムマシーンがあるのなら是非本音を晒してもらいたいものだ。

1/15/2024, 12:36:54 PM

この世界は愛しかないよ。
愛というのは君が思うより冷たくてあったかい。喉越しはいいけれどどろりとしているの。
友愛も親愛も性愛も何もかもそんな感じ。

1/14/2024, 10:00:05 PM

どうして…どうして?
私は貴方が必要なのに…

1/11/2024, 12:12:06 PM

足と指の先が少し紫色になるところに冬を感じる。あなたは今頃どうしているだろうか。嗚呼そうだ、あなたはこのような紫が似合っていたんだ。ラベンダーのような紫が好きだったんだ。そのようなアクセサリーやストールをあげたことが懐かしい。そしてあなたは今、土の中で大好きな紫色の物達に囲まれて、大好きな紫色になっているんだろうなあ。

12/30/2023, 3:21:46 AM

ふとテーブルを見るとそこには灰かぶったみかんが置いてある。とうに腐ってしまったみかんを貰った日も思い出せない。何もかもここで起きた日々を私は思い出せずにいる。

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