作品No.114【2024/07/23 テーマ:花咲いて】
花咲かなくていい
蕾ですらなくていい
私の人生なんて
気付いたら枯れてる
くらいがいい
作品No.113【2024/07/22 テーマ:もしもタイムマシンがあったなら】
もしもタイムマシンがあったなら、私はどこに行きたいだろう。
小学四年生のときに戻って、曾祖母との別れの日々をやり直す?
小学六年生のときに戻って、大嫌いなあの担任に直接文句を言ったり、腐れ縁の幼馴染みとの縁を切っておく?
中学三年生のときに戻って、片想いのあの人に告白する?
それとも、自分の体験したことのない過去に行くのをお望みだろうか?
もしくは、この先に待ち受けている未来に行くのをご希望かな?
でも、きっと、過去にも未来にも行けない方がいい。
過去を変えれば〝今〟が変わるし、未来に行けば絶望しそうだ。
私は私のまま、〝今〟を〝ここ〟で生きていきたい。
作品No.112【2024/07/21 テーマ:今一番欲しいもの】
お金が欲しい
と 思ったけれど
〝今一番欲しい〟か
と訊かれると
そうじゃない気がして
じゃあ 何が欲しいのか
それなりに長くて
強靭な
爪
今一番欲しいのは
それかもしれない
作品No.111【2024/07/20 テーマ:私の名前】
私の名前は、母が付けてくれたらしい。
姓も名も漢字三文字で合計六文字だし、名前間違えられること多いし、一文字目から書くのめんどくさいと思うし——そんな名前と付き合ってきて約三十年になる。
名の一文字一文字に込められた意味とか願いがすきだから、私は私の名前がすき。間違えられると怒るくらいには、自分の名前がだいすきだ。
正直、母のことはすきではないけれど。この漢字でこの名前にしてくれた、そのことは素直に感謝したいな。
作品No.110【2024/07/19 テーマ:視線の先には】
積み上がった本達
読もうと思って買ったけど
読みきれなくて
積み上がっていく本達
絶版で
入手困難な本もあるから
手放し難い
それでも増えていく積読達が
私の視線の先にある