ストレートに自分の意見を言えるようになりたい。

ずっとまえから好きでたまらなかったのに、
最近は顔を合わせるのが辛い。
もう諦め時なのかな…
何度そう思ったことか。
でも、毎回その度に貴方が
私の心を奪っていく。
今回もそうなんだろうと心のどこかで思っていた。
でも、それは間違いだったみたいだ。
あなたの心はもう 私には無いようだから。

試験前の夜、0時30分。
ペンを走らせていた手を止め、
ルーズリーフをバインダーに綴じる。
今頃貴方も試験勉強してるんだろうか、
そんなことを考えていると
手元のスマートフォンに1件の通知。
｢試験勉強終わったし通話しよ｣

今日も私はひとり、思考する。
2人で育む愛は陽だまりのようだけれど、
一方的なそれはむしろ｢哀｣なのではないだろうか。
後者であればなんでも出来るなどもっての外、
なにも出来なくなりかねない。
もう髪の先さえも触れられない貴方への
この気持ちは｢愛｣それとも｢哀｣？

あのとき、これを君に伝えていれば。
たった3文字、されど3文字。
こんなに後悔するなんて思わなくて、
今日も生ぬるい部屋でひとり、つぶやく。
｢好きだ｣