どこまでも行けると思っていました。
限界なんてないって。
でも、いつしか出来ないことが増えていって、みんなに置いていかれることも多くなりました。
私ってこんなもんなんだなと思いました。
悲しい。苦しい。
なんで自分だけ。
みんなと同じ景色が見えると思っていた。
そうこうしているうちに、私は体を壊しました。
もう何も出来ない。
息をすることも億劫。
もう終わらせてしまおうか。
でも、それも怖くて出来ない。
誰か私を助けて。
がんばったねって言って。
ここを通ると、どこかに行けるらしい。
どこかって?
誰も知らない場所。忘れさられた場所。
私はそこに行きたくて、ここに来た。
私は生きている意味が分からない。
誰かが言った。生きていく意味を見つけるために生きているって。
かっこいいですね。とても。
苦しみを知らないから言えるんだ。
どうして、みんな無責任なことを言うのだろう。
「大丈夫」「思春期だからだよ」「今だけ。いつかよくなるよ」
そんな言葉が欲しかったわけじゃない。
私は。そんな言葉が。
ひとつ息を吐いて、私は前に向き直った。
そして私は交差点にダイブした。
やった、やったよ。
咲いたよ。コスモスが。
1000年前にはどこにでも生えていたコスモスは姿を消した。
人間のせいだ。
けど、やった。咲いた。
たった一輪だけど。
人間のせいで滅び、また創られていく命。
残酷だね。
人間ってやつは。
なくなるまでその大切に気づかないんだ。
資源が枯渇してきている。資源の大切さに気づくころにはもう手遅れ。
さよなら、人類。
お前らのせいで、この美しい世界は壊れてしまったよ。
秋は恋の季節。
私が今恋をしているのはお月さまです。
いつも私たちを照らしてくれる明るい存在。
太陽じゃダメなのかって?
私は太陽とは一緒にいれません。
私は、あなた方生きとし生けるものに暗闇をもたらすもの。
太陽とは反対の存在です。
でも、お月さまはこんな私でも照らしてくれるです。
優しく、温かい月光で。
私は今日もあなたの隣にいる。
私はあなたの誰も知らない顔を知っている。
ああ、ほんとに好きだな。
僕は君を愛していました。
だから、僕は君を閉じ込めたかった。独占したかった。
他の人の目に触れてほしくなかった。
でも、君は僕の思い通りにならなかった。
君が悪いんだよ。
僕の気持ちをわかってくれないから。
君はもうどこにもいけない。
ずっと一緒。
愛故の行動。僕が君を愛しているからしたこと。
だから、君は許してくれるよね。
君も僕のことを愛してるっていったでしょ。
これで僕と君はずっと一緒だね。