「ごめんね」
「ごめんね」
そう君は言った。
なんのことかよくわからなかった僕は、適当に返事をしてしまった。
今となって、とても後悔している。
その次の日、その子がテレビに写っていた。
その日から、その子は学校に来なくなった。
今なら、
「ごめんね」
の意味がわかってしまう。
僕はその子にこう言いたい。
「ごめんね」
半袖
「暑いなぁ。」
もう半袖になる季節か。
夏は嫌いだ。半袖も嫌いだ。
…暑いのが、嫌いだ。
夏になると、半袖になると、暑くなると
…夏にぴったりな、お揃いの半袖の服を買った、暑い夏に居なくなった、あの子を思い出してしまうから。
だから、嫌いだ。
でも、半袖は、暑い夏は、毎年あの子を思い出させてくれる。
「…半袖も、悪くないよね。」
天国と地獄
「あなたは今、幸せですか?」
このセリフを聞いたら、宗教勧誘かなにかを思い浮かべると思う。
「あなたは、天国や地獄、存在すると思いますか?」
天国と聞くと、どのような光景を思い浮かべるか?
お花畑?雲に乗ってるような感じ?それとも、なにもない真っ白な空間?
地獄と聞くと、どのような光景を思い浮かべるか?
溶岩の海?気温が高い暑いところ?それとも、なにも無い真っ黒な空間?
人間が天国や地獄を作り出したのに、
どんなところか定義が無いだなんて、
変だと思わないか?
あなたは、どう思いますか?
月に願いを
「お月様、常日頃から私達の日常、夜の穏やかな街を見守って下さり、ありがとうございます。これからも、私達を、雲の上から、見守っていて下さると、ありがたく思います。」
なーんて、硬い文章、要らない。
1文程度でいいのだ。その方が、お月様もリラックスできるであろう。
「月に願いを。ずっと、見守っててね。」
友達感覚でいいのだ。お月様、これからもずっと、空から見守っていてね。
降り止まない雨
今日は一日中雨。
「気分が上がらないなぁ…」
「こんな日は、仕事にも、学校にも、外にも行きたくないよなぁ…」
そう独り言を零しながら、今日も仕事へ向かう。
「だり…」