あーあ
今日は僕から話すよ
珍しいね
君からだなんて
そろそろね
君を殺してしまっても、
いいんじゃないかって
へぇ
どうやって?
言葉でさ
君は問いを解くことで
生を保っているだろう
だから、問いに答えなんてないって
君の生きてる理由なんて───
ははっ、えぇ…
そんなこと分かってるさ
誰しもみんな、承知済みに決まってる
は?
じゃあなんで、
死にたい、なんて言うんだ
ねぇ、笑ってくれないかい
君の笑顔が見たい
……あーっはっはっ、
こんな感じかな?
うーん
そうじゃない
口角上げて
目を細めて
そうだよ!それ!
…………
んー
あんまスマイルって感じがないな
そりゃそうさ
もしや「スマイル1つ」
が気になってたのかい
まあね
あんまり良いもんじゃなかった
声のない笑いなんて怖くて仕方ないや
そうか、そりゃ哀れだね
誰にも言えない秘密だよ
どこにも吐露しちゃいけない
じゃあ
なんで僕に言うのさ
え、だって
言わなきゃ苦しいもの
苦しいのは嫌いだし
どうせ見られやしないさ
はあ、
まあいいけど
秘密とやらはなんなのさ
私ね、嘘吐きなんだよ
こうやって自己陶酔と
自慰行為を繰り返すんだ
なんだよ、つまんないなあ
もっと大きく恐ろしいものか
そう期待したのに
ふははっ
言ってしまったよ!
まあ、君になら言えるけど
ああ、なんなんだ
馬鹿らしい
ねぇ!
やっとさ、違いが分かったんだ。
この気持ちをどう表現すべきか。
良かったじゃない。
どう違ったんだい?
君の生き長らえる理由が
また1つ消えてしまったけど。
それほどの対価があったのかな。
そう、あるんだよ。
小説家はね、物語を創る人だ。
世界を創ってるのさ。
そして文豪はね、避難した人だ。
この人達も世界を創ってる。
けど、生き様なんだよ。
そうだな、この溢れる連帯感
そして友愛──
あー、はいはい。
くだらないな、その動機。
それで、君の理由は見つかったのかい。
いいや。
理由は消えただけさ。
キスだってさ。
シンプルにしとけよ。
この馬鹿め。
そうだねぇ。
確かにキスは複雑だよ。
けどそんな言い分は…
いやいや。
悪口じゃない。
ただの接物でもないし。
ただの経験則さ。
そうか、そっちね。
でもキスだって複雑だろ。
まぁそうだけど。
シンプルに居ようよ。
この煩悩まみれの愚か者。