君といられる時間は学校からの帰り道だけ。1人の時は長く感じる道も君といる時はあっという間で。ほんと、時間が止まればいいのに。君と2人だけでいられるこの時間が永遠に続けばいいのに、なんて願うのは我儘だろうか？

夜景だとかそう言うロマンチックなものに興味はないけど、ぼんやりとした光に手が届かないこのもどかしさは、何だか特別な気がして。

子供の頃はこんな関係になるなんて思ってなかったね
隣に立つあいつはそう言った。
ほんとまさかだよ。
俺よりも少し低い位置にある目を見て言った。
絶対幸せにするから。
、幸せにしないと許さないから。
真っ白なベールを被ったあいつは目に涙を溜め幸せそうに笑った。

この日常がずっと続けばいいな！
あいつはそう言った。
でも俺はそうとは思わない。
いつかお前の全てを手に入れたいと思っているよ。
そんな事言えるわけ無く。あいつの方を向いて笑って答える。
そうだな、なんて。

貴方との日々を思い出しながら待宵を歩く。
私は「終わりなき旅」がいいと言ったけれど、
それは貴方がいてこその物。
貴方が居ない旅なんて、はやく終わってしまえば良いのに、なんて思ってしまうの。酷い女でしょう？