「私達やっぱりやっていけないと思う。」
そう言って振られたのは昨日だったか。
キャリーケースに荷物を詰める彼女を見て
出張でもあったっけと思っているところに
そう言われたんだった。
「なんで、どうして、」
何度も理由と自分の直すところを言った。
もう何を言われたかも覚えていない
けど彼女は最後に
「もう好きじゃなくなった」
そうはっきり言ったんだ。
「今までありがとうそしてほんとごめん」
─────『ありがとう、ごめんね』
部屋の片隅に置かれている人形が
いつか動いて私の友達になってくれればいいのに
外に出たら私は変わり者だって言われるから
私にはあなたしかいないの。
動いてよ
話してよ
私の友達になってよ
部屋の片隅に座る人形が私の唯一のお友達
─────『部屋の片隅で』
僕は失敗作
あなたの思い通りにはならない
完璧に彼の真似をしても
また僕は逆さまに落ちる。
何が違う?
もう対象も居ないのに
なぜあなたは彼を求める。
今日で僕は何体目?
─────『逆さま』
眠れないほど頭を悩ませるのは君のこと。
文面でのやり取りしかしていない私達は
来週初めて会うことになった。
文面だけだから可愛い相手を想像してるかもだけど
残念ながら
可愛さの欠けらも持ち合わせていない。
だから理想は低ければ低いほど
私が助かるけど
努力はしないといけないよね。
もう早く寝て明日に備えよう。
─────『眠れないほど』
夢を見るのはもうやめたい。
現実との差で僕は落胆してしまうから。
僕は夢を見るが好きだった。
ありえない事も叶えられて
幸せな気持ちになれるそれが
僕には必要だった。
それと同時に現実を考えてしまうと辛くなった。
自分は夢見たあの場面を叶えられないと
現実を突きつけられたみたいで
僕は苦しくなる。
僕は夢見るだけで終わっているからダメなんだと思う。
夢は叶えるために行動しないと行けないんだから。
そう思っても動き出せない僕はきっと
夢を叶えるために行動する僕をまた夢見てる。
─────『夢と現実』