ほらわかる?
何がって...やっぱ見えないよね。
僕の後ろに付いてきてる人
何言ってんのって思ってる?
僕だけが知っている
誰にも言えない秘密
いつからだろうか
僕の後ろをつけられるような気配を
感じるようになったのは。
僕の前には姿を現さない君は
一体何者なのだろう?
幽霊ということも考えたが
僕は全くもって信じられなかった。
だってこんなにはっきり見える幽霊を僕は知らないから
きっとこんなこと言ったら
幻覚を見ている異常者として
思われてしまうかもしれないから
このことは誰にも言えない僕だけの秘密
─────『誰にも言えない秘密』
狭い部屋に1人
僕は今何をしたいのか
そんな問いを持ち続けてもう1時間がたった。
暇だ
何もやることがない
本を読んだり
動画を観たり
この部屋で出来ることを
全てやった気がした。
今日また狭い部屋で自分を探してる。
─────『狭い部屋』
この恋が実りますように。
そう思い大切に大事に育てていたのに
次の日にはそれは落ちていて
これで失恋を知った。
こんなにあっさり
自分の気持ちを
無いものにされるなんて
失恋は苦しいと感じた。
次の恋は実ってくれますか。
─────『失恋』
正直な人はあまり好きじゃない。
全てを嘘偽りなく言うから
私が苦しくなってしまうから。
正直なあの人が苦手
私が触れてほしくないところまで
あの人は聞いてくるから
でも正直にものを言える
姿は私の憧れ
─────『正直』
ここ数日雨続き,もう梅雨の季節だ。
厚い雲に降り続ける雨に
気分が上がる人など居るのだろうか。
今日は少し寒い。
外に出たくないのに
今日に限って用事があるなんてツイてない。
外に出て傘を差す。
雨の音も車の音もよく聞こえる。
雨の日は色んな音が聞こえてくる。
前から黄色いカッパとピンクのカッパを着た子どもと
その両親とすれ違った。
子どもたちは笑って雨を楽しんでいて
そのお母さんは子供たちが水たまりに入らないか
ハラハラしているようで
お父さんは子どもたちを見て笑って
買い物袋を持っていて
なんだか羨ましく感じた。
これが幸せなんだろうなって
親子を見て思った。
家族って温かい。
今日は寒いはずなのに私の心は温かく動いていた。
─────『梅雨』