すぐ体が悪くなっちゃう私は
外に出て遊ぶなんて出来なかった。
ある男の子が私とずっと一緒に遊んでくれた。
絶対に外で
鬼ごっこしたりブランコ乗ったりしたいはずなのに
その子にとってつまらないことでも
私に合わせて沢山遊んでくれた。
もう誰なのか忘れてしまったの。
あの子が私の初恋
また会いたいな
─────『つまらないことでも』
いつも料理を作ってくれる彼女に休んで欲しくて
彼女の目が覚めるまでに
朝食とお弁当を作る
彼女の寝顔を少し眺めてから
僕は動き出した。
この日のために
少しはおかずを作れるように練習したし、
料理と片付け並行してできるように
少しは頑張った。
まぁ初めてにしては上出来だと思う。
彼女がどう反応してくれるのか
ドキドキしながら僕は彼女の目覚めを待つ。
─────『目が覚めるまでに』
白色の病室はいつも窮屈で
色ついた外の世界が羨ましくなった。
僕にはお見舞いに来てくれる人なんていないから。
僕の病室は寂しい。
僕の荷物くらいしか置いてない
そんな僕だけだった病室に
お花が飾ってあった。
なぜ?誰が?なんのために?
僕は分からなかったけど
嬉しくなった。
色のない僕の病室に色があったから
また色が増えたらいいな
─────『病室』
明日、もし晴れたら
君をつれて外に連れだすよ
一緒に外を見あげよう
虹が僕たちの上に浮かんでるよ。
明日、もし晴れたら
外に連れてってあげる
そう言って笑う
彼の目が綺麗だった。
きっと虹が僕たちの上で浮かんでるんだ。
明日はきっと晴れるといいね。
私も晴れた空の下で君と笑い合いたいな
─────『明日、もし晴れたら』
君があまりにも綺麗に笑うから
僕は君を好きになった。
君に僕を見てもらいたくて
告白をした。
結果はダメだった。
「ごめんなさい。」
悲しくなったけど仕方ないとも思った。
関わりがなかっただけだから。
とある日
僕は聞いてしまった。
君が僕の告白をバカにしたこと
仲のいい人たちの会話を聞いてしまったこと
真剣に告白をしたのにバカにされたこと
悲しくなって僕はその場を離れた。
だから、一人でいたい。
告白もしなければ傷つくこともなかったから
これからは傷つきたくないから。
─────『だから、一人でいたい。』