私にはやりたいことがあった。
いつもはピアノにヴァイオリン
それからマナー教室ばかりで
外に出ることも人と話すことも許されない。
私はこんな生活に嫌気がさしていた。
私がやりたいこと
外に出てみたい。
色んな人と話してみたい。
人と話さないから
表情筋の動かし方なんて忘れたような気がして
頬をマッサージするように揉んだ。
いつかこの夢が叶うといいな。
─────『やりたいこと』
朝日が優しく差し込み、暖かな光が部屋を包む。
その中で、彼女の体温が少しずつ
上がっていくのを感じた。
窓辺に座る彼女の手が、
朝日に照らされて暖かくなっていく。
その温もりが、彼女の心にも届いたようだった。
彼女は、自分の手を見つめながら、
ふと思い出した。
彼がいつも彼女の手を温めてくれたことを。
彼女は、その思い出に包まれ、幸せな気持ちになった。
彼女は、もう一度窓の外を見てみると、
朝日が輝いていた。
その輝きが、彼女の心にも届き、
彼女は前向きな気持ちになった。
お昼になったら彼に会えるけど
朝日の温もりは、彼女にとって、
心の支えとなっていた。
─────『朝日の温もり』
私が人生の岐路に立った時
そこにあなたがいる道があるなら
迷わずに君の元に向かうわ
だから君は悪いほうに行かないで
黒く染っていくあなたを見ていたくないから。
─────『岐路』
毎日のように伝えられた天気予報は
今日で終わるらしい。
ここではもう明日は来ない。
つまり世界が終わるみたいだ。
今日で世界が終わってしまうからこそ
君とご飯を食べたり、遊びに行ったりしたいな。
世界の終わりに君と
隣でずっと笑いあっていたい。
最後の記憶は君でいっぱいにしたいな。
─────『世界の終わりに君と』
今、私は最悪の状況に陥った。
暗闇に包まれ、
脚下には冷たい湿気が立ち込めていた。
目の前には見えず、
周囲の音も聞こえない。
私は恐怖に包まれ、身体が震えた。
どの方向に進めばいいのか分からない。
手探りで歩き始めたが、
途中で何度もつまずいてしまった。
どこかから漏れ聞こえる風の音が、私の耳を刺激した。
「助けてください!」と私は叫びたかったが、
声が出なかった。
ただ、絶望感が私を包み込み、涙が流れ始めた。
いつまでこの状況が続くのか、私には分からなかった。
あの時、私は自分がどこにいるのかも分からなかった。
ただ、闇の中で彷徨っていた。
それは、まるで地獄のような体験だった。
気づけば私は現実に戻ってきていた。
今でもその恐怖が蘇ると、私は身体を震わせる。
あの闇の中で、私は自分自身を見失っていた。
それは、私にとって最悪の経験だった。
もうこんな経験したくない。
─────『最悪』