高く高く
跳ぶ
落ちる
もう一度跳ぶ
落ちる
高く跳びたい
昨日の自分より
今日の自分より
憧れの
あいつより
何度だって跳ぶ
諦めたくない
高く高く
大空へ飛び上がりたい
子供のように
子供のように純粋だったなら
君に好きだって言えただろうか
それとも
子供のように無知だから
残酷に君を傷つけてしまうだろうか
いつまでも大人になりきれない僕のこと
君はどう思っているのかな
僕は単純だから
君に好きって言ってもらえるだけで
子供のようにはしゃいでしまうんだよ
放課後
夕暮れの帰り道
いつも時間を忘れて話し込んでいた
早く帰りなさい
まっすぐ帰りなさい
大人たちはみんなそう言うけれど
一日の勉めを終えて自由になる時間
かけがえのない友人と過ごす時間
名残惜しくて
とりとめのない話を続けてしまう
何物にも代えがたい
特別な時間だった
カーテン
たった布きれ一枚で仕切られた先に
どんな世界が広がっているのだろう
見ることはたやすい
ちょっと手を伸ばして
この布をめくってしまえばいいのだから
でもせっかくだから
少し想像を膨らませてみよう
普通に考えたら窓があるかな
窓の外は大きな海が見えて
ちょうど日の沈む頃合いかもしれない
想像するだけなら
何も室内とは限らない
色とりどりのドリンクがセッティングされた
プールサイドかもしれない
あれこれ考えているうちに
布の向こう側から名前を呼ばれる
いよいよこの布をめくる時らしい
予想はできていたんだ
あからさまだし
当然今日が何の日かなんて
誰よりも知っている
でもね
カーテンの向こうのサプライズ
どんな妄想よりも素敵だね
涙の理由
色んな感情がごっちゃまぜになって
それは起こった
安堵、愛情、嫉妬、不安
君を前にして
言葉が出ず
ただ、何かが溢れ出してくる
泣いているの?
不思議そうに首をかしげる君
僕は照れくさくてこう返すんだ
ホコリが目に入っちゃって
仕方ない人ね
笑う君に
僕の気持ちはまだ伝えられない