帰り道は後ろから消えていく

落としたものも拾えないままで

残酷にも続いていく

止まったら飲み込まれそうだから

逃げるように合わせて

ただ前へ

どこに行くべきか考えて
想像出来る事は
景色とそこに居ない事

でも始まりは冷めないで
未だ温度を上げて
暗闇を払う光芒と化す

だから
まだ届く気がしたんだ

酸素に嫌われた君が寄越したから

笑い合った今が未来ではカサブタ

寄せる波音が攫う

足跡ごと全部

記憶は そう、海の中

ただ君だけ見ていたい

ただ君とだけ見ていたい