言えない事が多かった。

かさぶたの下の傷の正体。

どうして溜め息が出るの？

足りなかったものは何？

怖さなら宇宙と同じくらいあったのに。

気付かれないように夜明けは訪れ、
原因不明の焦りからは逃れられず、
くたばり損なった朝の中、
今日もまた、諦めた何かに見送られて、
お陰で、今はまだ正しい道を歩んでいられる。

会えなくなった訳じゃないけど
会いたい訳でもないよ

伝えたい言葉はそう多くはない
でも話したい事は多い

雑な呼吸でもいいから
ここまで来たんだよって胸を張って
誰かに触れたい　触れていたい

恥ずかしがる事はない
生命体の全部が愛を知っているから
人肌が恋しくなる　当然の摂理

気になるなら覗いちゃえ
そうすりゃ　目と目が合うだろう

話がしたいよ

彫刻の花もどうせ崩れる
絵に描いたのならそれもいつか消える
音楽なんてもっと容易い
だけど僕らが生きてる間は永遠でいられる

広告看板がこっちを見ている
ヒーローの台詞すら疑うさ

偽物で溢れた人や街中で
ただ一つの本物を探している

みんな真似っこで息をしている
優しくされたきゃ　優しくなんなきゃ