バスに揺られて眺めた　窓の向こうの夕焼け
大切な人に届けたい　それが誰か分からない

こんな下手くそな唄を
どこかで聴いてくれているといいな

愛想笑いが上手くなって
会話は大体相槌ばかり

関係ない話はやっぱり関係なくて
心までもがどこか他人事

鏡の前　ちゃんと笑えているのかな
疲れた顔した人がこっちを見ている

今までのあれこれを詰めたゴミ袋
捨てるのに金が掛かるとは面倒だ
誰かこいつを貰ってくれないか
サンタクロースみたいに肩にぶら下げて

徒に使う　無駄にしぶとい
くたばる寸前の人が欲しがっているでしょう

君に見付けて貰って　君を見付けた瞬間に
今日までの日々と向き合えたよ
それだけで　もう　誇らしく思えたんだ

形骸化した砂の城

彫まれた地上絵

誰かの忘れ物

境界線なしの星空模様の真っ黒沼

懐かしい香りと

夏の音