無色の世界は
どんなのだろう
音もなく
形のない世界で
白黒のついた世界なのだろうか
想像もつかないな
ここも、
俺のいる世界も
無色の世界……
封印されて、
数年が経つだろう
はやく
はやくはやく
はやくはやくはやく
はやくはやくはやくはやく
はやくはやくはやくはやくはやく!!
此処から…出たい
皆とまだ居たい
独りは
辛い
怖い
寂しい
やだな
おれ
「届かぬ想い」
俺の気持ちは
アンタなんかに届くはずがない
だって
アンタは
俺のことを好きじゃないから
アンタは
虎杖が好きだから
どうせ、
この想いは
届かない
「ろんか……俺にしろよ」
「…っえ?」
「五条先生より、俺のほうがいいだろ…?」
「……めぐみ…」
「おいで」
「っうん…」
でも、
恵には届いた
ちゃんと分かってた
大好き…
ずっと
「一緒に居ような」
「…!うん」
「遠くの空へ」
貴方のところへ行きたい
俺も
貴方の傍に居たい
貴方のところなら
何処へでもついていける
地獄でも
天国でも
遠くまで
遥か彼方まで
例え貴方が
封印されても
それで
俺が死んだとしても
何度も生まれ変わって
君を愛したい
君を封印から開放したい
今でも
貴方を愛してる
いつまでも
愛してる
遠くの空へいっても
愛してる
「絶対助けますからね、五条さん」
「言葉にできない」
伝えたいことがあるんだ
でも
言葉にできない…
はっきり分かってる
でも
やっぱり
言葉にできない…
声を出そうとしても
出ない
怒られるかもしれないから
出さない
本当のことを言いたい
でも
言葉にしたら
君が消えちゃう気がした
今のこの気持ちも
黙って
ひたすら謝るだけ
やだな
おれ
こんなはずじゃないのに
ほんとのこともいいたい
きみへの気持ちもたくさん伝えたい
君に会いたい
こんなことを言ったら
呪いをかけちゃうから
だから
口をつぐんだまま
今は
祓って
祓って
祓って
祓って
君の呪いも祓いたい
今すぐ会いたい
抱きしめたい
また、
あの日みたいに
キスもたくさんしたい
ああ
遅かった
こんな日が来るなら
もっと
もっともっともっともっと!
君に好きって、
大好きだって
伝えたい
何もかもが
言葉にできない
「ごめ、なさい」
違うよ
謝りたいんじゃないよ
ただ
好きっていいたい
君に好きと言えたなら
今度は
「俺は、五条さんを苦しめたりしない、皆も…
皆には幸せになって欲しい、だから
アンタは、そこで待ってて、必ず絶対!今度こそは
と言うから」
言葉にできたとしても
最終的には
その言葉は響かない
でも
君にはとどいてる気がした
俺の気持ちも
「宿儺を、いや……呪霊を全部、祓ってきます」
「誰よりも、ずっと」
誰よりもずっと貴方のことが大好きです
そう言うと貴方は優しく微笑んでくれた
微笑みながら
「俺も大好き…」
って言ってくれた
俺のこと
大好きでいてくれてる
ずっと
誰も
誰のことも考えないで欲しい
俺だけ見ててくださいよ
俺は貴方以外はどうでもいいんです
だから、
俺だけにしてください
無知な五条さん