ただの一目惚れ。
特に目立つわけでも無いけど、目立たないわけでも無いあの子。
誰かだけに優しくするとかじゃなくて、ちゃんと皆平等に接している所。
ずっと笑顔で皆に接している所。
言葉遣い荒く感じたりもするけど、結構ウザく感じたりもするけど、ちゃんと人には優しい所。
普通に顔がカッコよくて、髪の毛もサラサラ。
体育が終わった時に暑くて服をパタパタしている時に、腹チラをする所、髪の毛をかき上げる所。
笑顔が可愛い所。
髪の毛が長かった時に髪の毛を不意にほどく所。
勉強は苦手なくせに、運動神経だけが異様に良いこと。
「俺はお前が骨になっても愛することが出来るよ。」
「え…、何で俺なの?」
どうして
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
トイレットペーパーが無いの…?
大人になるという事。
今日は別に予定とかあるわけでもないし、
何なら家を出る気も無いし。
今日の天候も雷だって鳴ってるから、
家を出る意味も全く無い。
気温だって、温かいわけでも無いから、
布団から出るなんて考えられるわけもないし。
友達も居ないから、
ゲームも1人でするし、
一応帰省したけど、
親と特別仲良い訳でも無いから話さないし、
金無いから、
何処にも出掛けられないからずっと家に居るし、
「ちょっと買い忘れた物あるから買ってきて〜」
恋人なんてものも居ないから、
クリスマスはずっと仕事してたし、
【ガラガラ~】
「いらっしゃいませ~」
残業をしたって、
褒めてくれる人も居ないし、
何をしたいとか、俺には何にもないし、
「これが大人になるっていう事か〜」
ずっとこのまま
「今日は満月かぁ…久し振りに見たな。」
暇だったから、夜道をバイクで走ろうかと外に出てみると、満月が夜を照らしていた。
結構久し振りに見たから、友達にも写真を撮って送っといた。
「さて…行ってくるか。」
自分の好きなバイクを走らせているときが、俺にとっての一番の思い出なのだ。
何も考えなくても良いし、何なら将来の事とかもどうでも良くなってくるしな。
「なぁネコさん、これが幸せだと思わないか?」
俺はたまたま着いた海の砂浜に、一匹の黒猫が居たから、隣に座って聞いた。
「親は将来の事があーだこーだ言ってくるけど、普通に働いて、一般的な金額を貰えれば別に良いと、俺は思うんだよ。」
まあいつまでも学生っ訳にはいけないけど、俺は別に特別公務員とかにならなくても良いとずっと思ってる。
だけど…今は何にも考えたくは無いかな。
「なあなあ!!少しぐらい外に出ろよ〜!!笑」
「ウザい!!」
毎朝バカ早い時間にそう言ってくる。
何回も拒否ってんのに、ずっと俺を外に出そうとしてくるのだ。
「……」
「…?寒いのか…?」
お前はいつも人の気持ちとかを気にしているのか、俺の気持ちとか、すぐに察していた。
「俺とコンビ組まねえか!?」
「何でだよ笑」
そうやってすぐふざけて、俺にツッコまれてた。
だけど、それが次第に俺は楽しくなっていたんだろうな、
彼奴が休んでたりすると、一日中暇になったりするからな。
だけど…
「あれ、明日どっか行くの?」
「ああ笑…俺、山に親父と登ってくるんだぜ!羨ましいだろ!!色々持ってくるわ!!」
だけどさ…
「…では、次のニュースです。二日前、〇〇山に二人の男性の遺体が発見されました。死因は落下死とされています。」
「こんな終わり方はねぇだろ…」
-寒さが身に染みて-