孤都

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12/8/2024, 10:13:07 AM

     #ありがとう、ごめんね
 

   出会ってくれて、ありがとう。

   好いてくれて、ありがとう。

   愛してくれて、ありがとう。

   永遠の、愛を誓ってくれて、ありがとう。

   俺を、ドン底から引き上げてくれて、ありがとう。

   手を差し伸べてくれて、ありがとう。


   お前との生活は、申し分がないほど、幸せで、
  充実してた。

   
   でも、ごめん。

   だからこそ、不安でたまらない。

   この幸せも、必ずあいつに奪われてしまう。

   お前を巻き込んで、傷つけてしまう。

   そんな考えが頭を埋めつくして、不安で、怖くて
  どうにかなってしまいそうなんだ。



   だから――ごめん。


   俺は、先に逝く。


   また、来世、逢おうな――。

12/8/2024, 9:59:12 AM

    #部屋の片隅で


  初めてのキスは、酸っぱくて、ほんのり甘いらしい。

  実際、どうなのかを知りたくて、僕は片思い中の

  君に、キスをしてみようと思った。

  まぁ、若気の至りってやつだろう。

  いつも通り、放課後に君の家を訪ねて、勉強をして、
 ゲームをする。

  しばらくして、部屋の中が暑いと言い、君は着ていた
 服を脱いで、上半身に布を纏わない姿を僕に見せる。

  その姿を見た瞬間、僕の中の理性が、ブツっと切れる音
 がした。

  君の両手を重ねて、身動きが取れないように抑える。

  興奮状態にあった僕は、その場の雰囲気にのまれて、
 君と、初キスを交わした。

  外に出れば、じりじりと陽の光に肌を焼かれ、
 室内にいても、サウナのように蒸し暑い夏。

  外で蝉がうるさく鳴いていたあの日、
 君の部屋の片隅で、甘酸っぱい、キスをした――。

12/5/2024, 1:35:21 PM

    #眠れないほど

   毎日毎日、眠たくてしょうがないのに、
  夢に出てきて、俺をいじめるお前のせいで、
  眠れない。

   遂には不眠症にもなって、
  精神科に通って、やっと安定してきたのに、
  お前は、また現れる。

   眠れないほどのトラウマをつくったお前も――
  道連れだ。


   そんな、恨みと、憎しみに溢れた少年は、
  憎んでいる相手を道連れにし、飛び降りた。



12/4/2024, 12:00:43 PM

    #夢と現実

 
   初恋が実る、それは夢。

   現実は、甘くない。

12/1/2024, 8:40:08 PM

    『距離』

  
   物理的な距離と心の距離。


   物理的な距離が、近いからと言って、

   心の距離も、近い訳では無い。

   
   心の距離が、近いとしても、

   物理的な距離は、遠いかもしれない。


   人によって、距離は異なる。


   パーソナルスペース、とでも言うのだろうか。


   自分には、自分の。

   人には、人の。

   適切な距離がある。


   それを見定めるのは、難しいけれど、

   見定めた後に見えてくるのは、真の信頼関係、

   なのではないだろうか。

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