風のいたずら
下手くそな人生も
取り柄のない私も
たぶんずっと
風のいたずら
ひたすら
そう思いたい
こんなふうに
自分のこと
嫌いになってしまうのも
風のただ
気まぐれのせいよ

心留めておくものが
何もないよ
このまま
死んだように生きるなら
きみにつまずいて
死んでも消えないような傷
負ってしまいたいな
愛だ恋だの言って
頭を悩ませたいな

気を失うくらい
早くもっと眠くなって
瞼が落ちればいいのに
ベッドに入っても
眉間の間で
あのとぼけた顔が
ぐるぐる回って
睡魔が遠のいていくだけ
あのさ
ほんとに
何考えてんだろう
たぶん今ごろ
懐っこい女が
あの腕にひっついて
歩いているんだろうな

もっと酔いしれていたいよ
寝ても覚めても
火照る恋心のように
ずっと

ただの朝と夜が
歯止めなく
私の心埋め尽くして
ほしいなぁ

悲しみが伝う余地もなく
生きていく力が欲しい
愛なんて
どこかに
生まれては消えていく

誰かにわかってほしいのに
誰にも触れてほしくない
誰かに会いたいのに
会いたい人なんていない
諦めているけど
ちゃんと絶望してる
矛盾ばかりで
本当に面倒くさい
何かひとつあれば
もっと気づくことができたら
違ったんだろうなあ