『未来図』
思い描いていた未来図なんて、夜中に書いた駄文と変わらないわ。朝、目覚めたら、くしゃくしゃにしてごみ箱へポイッよ。
未来図は思い描くものじゃないわ。今という瞬間をレイヤーのように重ねて仕上げていくの。1枚1枚丁寧に今を生きることで、始めて完成する図だと思う。
『君と見た景色』
灰色の空に白い太陽
大地は黒々と塗りつぶされて
花や木々も色がない世界
君と見た景色はモノクロだ
かつては色のあった世界だけれど
涙と一緒に色も流れた
君が消えたあの日から
『大好き』
家族(ペットも含む)や恋人や親友のように、大切な存在は、その根底に「大好き」が隠れていますよね。だから自分のことを大切に想えたら、自分のことも大好きになれる気がするのに、なかなか簡単にはいきません。
美味しい物や可愛い物や面白い事や美しい作品や音楽や香りのように、自分の琴線に触れる物事も「大好き」があります。趣味嗜好というやつですね。
十人十色、色々な好き嫌いがあると思いますが、「大好き」が多くある人生は、とても豊かで健全な気がします。
でも、そもそも「好き」って感情は何なんでしょうね?
理由なく好きになる事もあるから、遺伝子的な何かかしら…?
『心のざわめき』
雨、降ってます。強くない静かな雨です。
この時期の冷たい雨は花時雨というらしいです。
暗い夜が一層暗く、水溜まりの波紋だけが不規則且つ規則的に弧を描いています。
まるで静かな冷たい暗闇に時間の流れを教えるように。
切り抜かれた暗闇は優しく花を包みます。
冷たい雨の不規則且つ規則的な波紋だけが春のこの日の心のざわめきを見透かすように弧を描き続けています。
『君を探して』
お題はスルーさせてもらいます。
『虹』
うずくまった言葉を
詩(ウタ)に変え
虹のような明るさを
演出しようと試みる
星も月も塗りつぶされた白い夜を
ただただぼーっと見上げるが
頭に浮かぶ詩(ウタ)はなく
うずくまった言葉は
深く沈んで 更にうずくまる
今夜の空は やけに白い