大崎 季威

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10/3/2025, 9:45:13 AM

005
『遠い足音』


君はいつも僕より先に行ってしまう。

なんでだろう。

僕だって、みんなと同じことをしてるのに。
なんで、君は、 みんなは、


僕よりも先に行ってしまうの?


僕だって、追いつけるように頑張ってるのに。

彼らの足音はずっと遠いままで、
追いつけないまま。



みんなが当然にできることが、
僕にはできなくって、追いつけない。
いつ、追いつけるかな、そもそも追いつけるのかな。

9/28/2025, 6:41:03 AM

004
『涙の理由』




君は泣いた。
なんで、どうして
と言いながら、ひたすら涙を零していた。


なんで、なんて僕の方が言いたい。
何故泣いてるの、嬉しいことでしょ?


僕と2人だけの空間なのに、なんで?



暗くて窓ひとつなく、最低限の家具が置いてある部屋。
ベッドの柱に繋がってる手や足の鎖。
それを見て、何故か泣いている君。



僕には理解できない。

嬉しいでしょ?
なんで怖い、なんて言うの?

僕たちは相思相愛、なのに。
監禁したくらいで泣かないでよ。

本当は嬉しいくせに、なんで泣いてるの。

9/27/2025, 8:04:54 AM

003
『コーヒーが冷めないうちに』




作ったコーヒーに普段入れるはずの砂糖を入れずに
口へ運ぶ。

苦いものが嫌いな自分は
苦くて不快な味が舌を刺激して、顔を歪ませる。

いつもこんな苦いものを飲んでいたのか、。
あいつが美味しそうに飲んでたから挑戦してみようと
思ったが、やはりダメみたい。

飲むことを辞めようとものすごく思う。

けど飲む。



『苦くて熱いままの飲むのがいいんだよコーヒーは』


君と同じ感覚に陥りたいから。
熱いまま、冷めないうちに飲み干したい。

9/25/2025, 2:39:52 PM

002
『パラレルワールド』


※季節軸ずれ


ふとカレンダーを見てみる。
もう夏休みが終わってしまうらしい。

長期休暇というのは、学生からしたらものすごく
ありがたいもので、過ごす分には楽しい。
ただ、楽しいことをするにあたって、
時間は刻々と過ぎ去っていくわけなんだ。

ただ、今年は受験生、ということもあったんだが、
自分は遊ぶ事ばかりで全く勉強していない。


もっとちゃんとやっとけばよかったなー、。
このまま8月が終わらなければいいのに。


そんなことを考えてる内に、8月31日が終わりそう。

明日は学校に行かなければならないので、
もう眠ることにしよう。

布団に潜って目を閉じると、すぐに深い眠りに誘われた。






射し込んできた太陽の光のせいで目が覚め、
時間を確認するべく、スマホを手に取った。


スマホの画面が付いた時。
真っ先に視界に入ったのは何故か日付の表記。

僕は目を見開いた。


だって、 本来 9月1日であるはずの表記が

8月32日 となっていたから。

9/24/2025, 9:59:26 AM

001
『僕と一緒に』



君と一緒にいるのは楽しい。

喋ることも、食事をすることも、1日を過ごすことも
君がいるから楽しい。

誰よりも君が好きで、愛している。
僕も君に愛されてる。

沢山愛された、助けられた。
嬉しかったよすごく。


けどね。


僕は君のその優しさに今よりも堕ちてしまった。

君を壊したい、僕だけのものにしたい、
君の全てを僕にしたい

どす黒い感情が心を包んでしまって、気が可笑しくなる

君がいないと生きていけない
そう言ってるみたいに。

だから、僕だけのものになって。
僕と君。
2人だけの世界で生きよう。

僕と一緒に " 生涯を生きませんか "
" 2人だけで愛し合いませんか "



そう言う君は、涙を零して、綺麗な顔をぐちゃぐちゃにしていた。
俺は、"君がいないと死んじゃう。愛して"

と言ってるように思った。


まあ、こんなになるまでたっぷり愛して、一緒にいてあげたのは俺なんだけどね。笑

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