泣くのが嫌だった
弱いのが嫌だった
泣かないことが強さだと思っていた
味方なんて誰もいないと
信じられる人なんていないと
心に蓋をして 自分を守っていた
なのにずっと 一緒にいてくれる唯一を求めていた
今なら君を抱き締められる
大丈夫
弱さを受け入れて 誰かを守る強さを持てた
大丈夫
誰もいないと思い込んでいたこと
色んな人に守られていたこと
気付けたよ
大丈夫
どんな君も君だからと
共に歩むことを決めてくれた人がいる
今なら君を抱き締められるよ
ひとりぼっちだと泣いていた あの頃の君を
#あの頃の私へ
泥だらけになるまで遊んだ 小さな頃
終わりを告げる鐘の音が寂しかった
もっとずっと一緒にいたくて
楽しい時間が続いて欲しくて
泣いてしまいそうな時もあったよね
繋いだ手をぎゅっと握って 俯かせた顔
それでも
君の明るい言葉と笑顔が僕を満たしてくれた
これはきっと魔法の言葉
笑顔になれる希望の言葉
#また明日
静寂と暗闇に包まれた街
月明かりだけが輝く空
時折響く 車の走る音が
時間の経過を教えてくれる
静かな部屋の中で一人
ここにあるのは安らぎだろうか
それとも不安だろうか
真夜中の魔物に心脅かされずに
いつか眠れたら
#真夜中
帰りたくなるよ
さよならを決めた あの街へ
足が止まる度に
僕を呼んでくれてた人の声がする
懐かしい声がする
朧気な記憶の中で笑う
貴方の姿が 僕をあの頃に戻すんだ
戻りたいと 帰りたいと
叫ぶ心を それでも押し殺すのは
僕が笑うのは
置いてきた過去に胸を張りたいから
置いてきた貴方に恥ずかしくないように
#街へ
考えたくなかったよ
こんな風に消えてしまうなんて
どんな言葉を投げかければよかったの
どんな優しさを与えればよかったの
どうすれば君を引き留めることができたの
僕の傷になることが君の願いだったの
止まらない涙を望んでいたの
永遠に癒えることのない
傷痕として遺ることを願ったの
きっと違うと思いたくても
僕はもう思えないよ
#突然の別れ