【神様が舞い降りてきて、こう言った。】
ある日、光を見た。自然と目が釘付けになるような、地上に刺す一筋の光。ある日、神様が舞い降りてきて、こう言った。
「君らはもうじき死ぬんだ。防ぐためには、生贄を用意しろ。」
なんて、馬鹿げた話。それだけ告げてどこかへ行ってしまわれた神様にみんなてんやわんや。生贄は何人? どこに向かわせる? そんな具合。きっとこれのことなんだ。これが死ぬ羽目になる。壊れていくんだ、人の心が。神様はゲームがしたかったんだ。退屈だ、と。誰か乾いた自分の心を癒してくれるのか、と。
【鳥かご】【誰かのためになるならば】
鳥かごの中に入って誰にも責められぬように蓋をした。誰かのためになるならば、誰かのためであるならばこのかごを出ようかとも思ってた。でも、出る必要なんてないね。私が私であるために鳥かごで飛べる範囲を狭めたんだ。
【友情】
言葉を砕いて諦めた。友情を散りばめて探しに来てくれるよう願った。
「君ならしてくれるんだろ。」
そんな淡い期待と馬鹿げた理想を突きつけて言葉のナイフを君へと向けた。許してくれなんて言わないからせめて、命乞いだけさせてくれ。
「死にたくないから生きてやるさ。」
生きて呪われ縛られた。自由なんてきっと最初から無かったのかもしれない。
【花咲いて】
花咲いて枯れてしまうなんか、そんな曲。その曲が忘れられずにいた。無駄に頭に残るから。タイトルとかはパッと出てこないけど便利だと思う、歌詞うちゃ出てくるんだから。
「その曲聞いてんの?」
「ん。」
まだ3日目。朝にずっと聞いてるだけ。曲のストーリー的にはきっと報われていないものだと思う。でも、なんとなく。ぐるぐるとする。俺がこの曲を初めて聞いたのは数ヶ月前。ループし始めたのは3日前。花が咲いて枯れてって幸せになれないような曲。きっと今日も昨日と同じような日になるんだ。帰ってきて夜寝ればまた明日の朝。ずっと忘れられない曲がある。
「その曲聞いてんの?」
【もしもタイムマシンがあったなら】
もしもタイムマシンがあったなら何をしたんだろう。どこの時間に戻ってどこを変えればよかったか、とか。未来に期待寄せたりとかさ。そんな希望なかった。だって、無いから。過去も未来も行けやしない。前だけ見たって未来があるのかすら分からない。私今どこにいるっけ。急に何処にいるのか分からなくなって足元がおぼつかない。
「立ちくらみでもした?」
あ、そうだ。今日は祭りで境内の方まで来たんだ。出店がないから人が少ないと思って。地元の祭りだ。本当に人は少ない。
「いや、大丈夫。ちょっとボーッとしてた。」
だから、タイムマシン。この神社は過去も見てきたしきっと未来も見てくるんだ。だから、タイムマシン。ちょっと羨ましいな、とか思ってさ。希望持ってエネルギーに期待してもいいのかもしれないね。