【friends】
小学校の頃、仲良しグループで交換日記をしていた
各自ノートを出しあって回していた
私は持っている中で一番可愛いノートを使った
ある時、私のノートだけがなくなった
何日かして見つかったとかで
帰ってきたノートはビリビリに破かれていた
後にわかったことだが
グループの中の一人が犯人だった
その子は一番の仲良し…親友と呼べる子だと思っていた
中学の頃、同じグループの子がこっそり教えてくれた
あの子、あなたのことが嫌いなんだって
その子は親友とまではいかないが、とても仲が良い方だと思っていた
明るくて大好きだった
教えてくれた子は良かれと思ったのだろうか?
それ以来、親友はいない
それ以来、グループが怖い
【君が紡ぐ歌】
ヘッタクソだな
音程外れまくってるぞ
大きな声で、恥ずかしいな
聞いてる方の身になれよ
…ねえ、何でこっちみないの?
…ねえ、耳、真っ赤だよ
…ねえ、鼻水でてる?ティッシュ貸そうか?
…ねえ、もう一回歌おうか?バースデーソング
ごめん、もういいです
嬉しいです、ありがとう
うん、誕生日おめでとー
【光と霧の狭間で】
光が霧に反射して辺りは真っ白だ
手を伸ばすと霧に吸い込まれ自身の手も見えなくなる
誰か…
発した声もまた霧に呑まれた
開いた口から真っ白な霧が入り込み肺を満たす
そのうち視界さえ遮られ
私自身も飲み込まれる
怖い…
そう思った気持ちさえ飲み込まれ
私は白い霧に塗りつぶされた
【書く練習】
今日の書く練習はお休みします
【消えた星図】
星が、消えた。
夜空はただの闇となり、風すら息を潜めている。
私はずっと、星々の囁きに耳を澄ませてきた。
未来も運命も、そこにあった。
けれど今、どんな祈りを捧げても応えはない。
もしかすると、神々は人の声を聞くことをやめたのかもしれない。
あるいは――星のほうが、私たちを見限ったのかもしれない。
それでも私は空を見上げる。
なぜなら、“見えぬ星”こそ、本当の運命を示すと知っているから。