8/11/2025, 4:07:37 PM
店員から受け取ってすぐに走り出すから
ストロベリーアイスがコーンから落ちた
「あっ」
一瞬時が止まり
彼女の顔が歪んだと思ったとたん
大泣きし始めた
やると思った…
「チョコもおいしいよ」
小さな手に握りしめられたコーンに
自分のアイスを半分乗せた
「パパとおそろい!」
さっきまでの泣きっ面が嘘のよう
こぼれたアイスは
あっという間に愛犬が平らげた
ある晴れた夏の話
「こぼれたアイスクリーム」
8/10/2025, 1:25:53 PM
ダイジョウブ?
言葉だけだってわかってる
わかってるはずなのに
からだ中に染み込んでいく
ああ
どうしてこうも
手の届かないあなたは
私にやさしいのだろう
「やさしさなんて」
8/3/2025, 1:42:27 PM
あっついねー
そうだね
どこに行きたい?
どこでもいい
何食べる?
なんでもいい
ノープランで彼女を迎えに行ったものの
会話というより
これではまるで尋問だ
行くあてもなく
ドライブが続く
冷えたコーラはすっかり常温になり
僕の話題も尽きて
BGMに頼る時間
好きだよ
、、、私も
とても、好き。あなたが
無口な君のその言葉が
ぬるくなって甘さを増した炭酸のように
君への想いを強くする
「ぬるい炭酸と無口な君」
8/2/2025, 3:17:30 PM
彼には好きな人がいて
いつも恋愛相談の聞き役だから
彼にバレないよう
波打ち際に
「好き」って書いてみるけど
すぐに波が私の告白をさらっていく
ホントは気づいて欲しいのに
「大丈夫、きっと実るよ」
そう彼に伝える言葉は
私へのエールでもある
「波にさらわれた手紙」
7/31/2025, 2:27:54 PM
普段なんでもないあなたが
ステージに上がると
別の人を見ているよう
君のために歌ってるんだと
あなたは言ってくれるけど
観客を魅了するあなたが
眩しくて、
切なくなる
「眩しくて」