雨の日は好きだった

ポツンポツンと傘を弾く音が
まるで歌ってるみたいで
互いの肩を濡らしても
2人の距離を縮めてくれたから
どうか降り続けてほしいと願った

今日も雨
もう肩は濡れないけど
どうか早く
雨上がれ

「雨音に包まれて」

泥水に浮かぶ
アメンボの波紋が美しいように

汚れてしまったこの世界にも
必ず輝くものがある

あなたは美しい
そう、あなたは美しい


「美しい」

クラス替えした教室で
晴れた青空に負けないほどの
気持ちいい笑顔で
「友達になろう」って君は言った

それから互いに
卒業して、恋愛して
就職して、結婚して
親になって
一緒に泣いて笑って

そして
君は突然青空に消えてしまった

もう
君の姿は目に映らないけど
この先に続く道を
共に歩いてほしい
これからもよろしく

「君と歩いた道」

小さい頃好きだった
バービー人形も
においつき消しゴムも
フリルがついた靴も
あんなに
キラキラしていて
ワクワクしたのに
いつしかどうでも良くなって
すっかり忘れてしまっていたけど

いま
娘が買って買ってと足元でねだる
あの頃の私のように

「夢見る少女のように」

行こう
行き先はあとから決めたらいい
まず一歩踏み出せばいい
足が震えるのは仕方ない
そんな不安の裏に期待があるから
さあ行こう
僕は
僕が何者か知りたい


「さあ行こう」