「天国と地獄」

善人は天国に昇り、悪人は地獄に堕ちる。
大体の人は皆、天国と地獄はそんな場所だと思いますよね。
僕もそう教わって来たので、そんなイメージです。
ただ、善人と悪人の境が分からない。
悪人のような人でも、気まぐれに人助けをするし、真面目に生きてきた人が、突然人殺しをすることがある。
こういう曖昧な人々はどちらに割り振られるのでしょうね？

「月に願いを」

月と聞くと竹取物語のかぐや姫を思い出す。
彼女は、現世に未練を多く残して、月に帰ってしまった。
月の使者達は、現世の事をあまりよく思っていないようだが、かぐや姫は何かが分かりかけていて、それを上の者達にも分かってもらいたかったんだろうな。

「降りやまない雨」

僕は雨の日はあまり好きではない。
暗くてジメジメして、少し憂鬱になってしまう。
今ではそんな感じだけど、高校生の頃は案外嫌いじゃなかった。
僕は運動部に所属していて、毎日きつい練習が続いていた。
でも、雨が降ると活動が中断して一時の休憩になるのがとても嬉しかった。
でも何より、降りやまない雨の中、部活の仲間達と一緒に話していたあの時間が、一番楽しかったなと思う。
そう考えたら、やっぱり雨も嫌いじゃないかな。

「あの頃の私へ」

僕は今、夢に向かって走り出している。
色々な脱線はあったけども、気がつけば、１０年前の僕が計画した通りに動いている自分がいる。

「今は時期じゃない。早くて５年。遅くとも１０年したら、もう一度夢を見つめ直そう」

そんな風に考えていた僕には悪いが、１０年も経つと夢は寂れていく。
だから５年も経った頃には、なんとなく、夢の方向に向かうことはないのだろうと思っていた。
でも、１０年が経ち、勤めていた会社の先行きが怪しくなり、なんの偶然か、強制的に自分を見つめ直さなくてはいけなくなった。
多分、１０年前の自分に背中を押されたんだろう。

分かったよ。
１０年前の僕の思惑に乗ってやろうじゃないか。
方向転換だ。
今までの蓄積した物、全部持ってそっちに行くよ。
待ってろよ。
ここまで来たらもう目の前だ。

「逃れられない」

皆はその瞬間に出会ったことはあるだろうか。
人でも良いし、仕事でもスポーツでも、何かをしている時でも、人はある時その瞬間に出会う。
その瞬間に出会ったら最後。
二度と逃れられないだろう。
一度味わったら二度と忘れない、あの瞬間を求めて走り続ける。
そして、僕たちは成長していく。