忘れたくても忘れられない
忘れたい。あの出来事も、その出来事も。
私を形作るすべてのことを、忘却したい。
私は私ではいたくない。
いじめ、いじり、ぼうりょく、ぼうげん。
私はそのようなものでできている。
おさとうやすぱいす、すてきなものぜーんぶ!
そんなもので作られた私だったなら、好きになれたかもしれない。
せめてかえるにかたつむり、こいぬのしっぽで作られていたのならよかったのに。
私って、何でできてる?
いじめ、いじり。ぼうりょくとぼうげん。
そんなものでできているのよ!
やわらかな光
丸型蛍光灯をLEDに変えた。
電球色のやわらかなオレンジ色は、部屋を心安らぐ空間に変えてくれた。
五段階だけではあるが光量も変えられるし、リモコン操作も部屋の壁スイッチもオーケー、引き紐で付けても前回の光を覚えていてくれる。
理想の部屋を目指して部屋をちょこちょこ改善していくのは楽しい。
この光がよりよく届くように、もっと部屋を片付けたい。
鋭い眼差し
その眼が、嫌なんだ。
鋭く険しい表情で、まるですべての根源が私のせいだったかのような責める眼差し。
私があなたの運をコントロールしていると信じて疑わないような、そんな目付き。
ちがうよ、そんなことしてないよ。
掠れた声は音にならず、ただその目に怖じけたように後退りすることしかできない。
その眼はいつも、私を不幸にする。
高く高く
ベッドは低く、家具は高く。
インテリアの世界は難しい。
やれ床面積を広く見せろ、天面は狭く見せろ。
高みを目指す度に、狭いマンションでは場所の限界を突きつけられる。
私は趣味のものに囲まれる生活を送っている。
物を減らすのは難しい。
トランクルームを借りるにも値段の高いこと。
高く見える家具、値段の高く見える家具を探して今日も私はインテリアブログを見ていた。
高く、高く、もっと高く。
インテリアの世界は厳しいのだ。
子供のように
子供のように無邪気でいられた時間は過ぎ、大人として自分の将来や未来を考える必要が出てきた。
素直でいられた時間より、顔に貼り付けた仮面や表情の印象を計算し愛想笑いをする時間も増えた。
子供のころには、もう戻れない。
でもせめて、自分に対しては素直でいたい。
嫌だったとか、美味しくなかったとか、面白くなかったとか。
例え人には言えないあれこれでも、自分に嘘はつかないようにしたい。
上司へ
仕事まだですか!
期限短いんだから早く渡してください!!
子供のように喚きたい気持ちは本物。